今年は六頭立てと頭数が少なかった。ただでさえ少頭数であるが、なんと向正面から正面側に向かってくる途中 の竹柵で一頭落馬。これに続くようにさらに二頭落馬。なんと三頭立てになってしまった。
ジハードウインが逃げて、フジノスラッガー、メジャーウィナーと続いていたが、向正面でフジノスラッガーに 抜かれるとジハードウインの渡部騎手は必死で鞭をいれはじめた。無理に勝ちにいかなくても落馬さえしなけれ ば3着は約束されているのだから、安全に乗ることだけを考えればいいのにと思った。もし私が騎手だったらそ うしていただろう。ジハードウインは新聞に△すらついていないような馬であるし3着だと健闘したことになる だろう。
さらにジハードウインはメジャーウィナーにも追い抜かれ3着。まだ、勝負が決まる前に、先頭のフジノスラッ ガーがスタンド前の直線に差しかかると観客席からは拍手・喝采が湧き起こっていた。まるで、競技場に入って きて最後トラックを一周しているマラソンランナーを向かえるように、「よく頑張って走ったなあ」というよう な労いの意味を込めて。