今年も昨年と同じ6頭立て。やや寂しい頭数である。春は9頭立てだったよな。どうして私が競馬場まで観にいくと頭数が少ないのだろう。
出走馬は以下の通り。
そしてゲートが開きスタート。ザスクープが予想通りハナを切る。そして春の大障害の覇者ポレールが2番手を行く。
レースは順調に流れていく、と思いきや、年に2回しか使われることのない真ん中の大障害のところでザスクープが外に大きくよれる。そして落馬。場内からはどよめきが。ポレールが先頭に変わって進んでゆくが、空馬になったザスクープがポレールに競りかける。私の後ろでは「邪魔するな」と叫んでいる人もいれば「ポレールをバテさせろ」と叫んでいる人がいる。私の内心は前者に近いものがあるが、ここまではそう叫んでも許される範囲である。中には「ポレールも落ちろ!」と叫んでいる人もいる。いくら他の馬の馬券を買っていたとしても落馬してくれと思うのはあんまりではないだろうか。馬だって一生懸命頑張っているのだから。
そして道中でトウショウサーフも落馬してしまう。先頭のポレールが最終障害を飛越し終え第4コーナーに向かうと場内から大歓声とともに拍手が沸き起こる。ポレールが先頭を走っていたが、それに空馬2頭が競りかけているのだ。その2頭のせいで闘争本能に火がついたのかポレールは先頭でゴールイン。そのすぐ後ろで空馬の2頭がゴール板の前を駆け抜けていった。その後ろはだいぶ離されて2着でゴールインしたのはマイネルトレドール。3着には最低人気のファーストレコード。4着にチアズロッキー。この大障害は完走することに意義があるといえるだろう。
それにしてもポレールは強かった。これで春秋中山大障害を圧勝し2連覇。東京障害特別も63キロというハンデを背負いながらも2着に粘って見せたし。もし、有馬記念を制する馬が今年に入ってからG1を勝っていない馬だとしたら、ポレールを年度代表馬にしてやってもいいのではないだろうか。