2006年4月15日
年に1度の障害国際GI中山グランドジャンプ。前哨戦のペガサスジャンプステークスでは4頭の外国馬が出走していたが、結局ここに出走してきた外国馬は3頭。1頭は昨年の覇者カラジ。カラジと同厩舎のマーロス。この2頭がオーストラリアの馬。もう1頭はニュージーランドのフォンテラである。迎え撃つ日本勢も昨年の中山大障害を含む障害重賞3勝のテイエムドラゴンなど豪華メンバーである。
今年は指定席が獲れたのでA指定席で観戦した。詳細は予想のページを見ていただくとして、カラジが本命で馬単の頭である。カラジの鞍上のスコット騎手といえば2003年にセントスティーヴンに乗っていたのを見てから注目している騎手だ。とにかく気迫たっぷりで見応えのあるもの凄い風車ムチを使う。これを見るだけでも中山まで行く甲斐があるというものである。
さて、年に2回しか使用されることのない障害GI用ファンファーレが鳴り響き、レースがスタートである。まずはバルトフォンテンが逃げる展開。番手にはニュージーランドのフォンテラ。最初の襷コース入り口までは全馬無難に回ってきた。しかし、襷コースに入り大竹柵の手前で先頭を行っていたバルトフォンテンが急に失速する。故障でも発生したのか大竹柵は飛ばずに競走中止である。
大竹柵を飛越した馬は全馬無事に飛越。スタンドからは拍手が沸き起こる。バルトフォンテンの脱落で、番手を行っていたフォンテラが先頭に替わるが、すぐに先頭はメジロオーモンドに替わる。そのまま更に1周してきて、今度は大生垣。ちなみに私が観戦していた席は大生垣の真っ正面であるため、凄い迫力である。ここも全馬無事に飛越。拍手が沸き起こる。
しばらくフォンテラがハナを切るレースが続くが、いつのまにか下がっていた。結局最終障害で競走中止。我が本命カラジが4コーナー手前で早めに先頭に立った。日本のエース・テイエムドラゴンも負けじと上がってくる。最後の直線の置き障害を越えた後はこの2頭の一気打ち状態。私の馬券はカラジ頭の馬単なので、カラジに頑張って欲しい。カラジのスコット騎手は例によってもの凄い風車ムチ。先ほどもカイタノだが、これを見るだけで中山まで来た甲斐がある。それに対しテイエムドラゴンの白浜はムチは使わず手綱をしごいているだけ。まさに「静と動」の戦いである。この戦いは「動」の方が制した。カラジが2年連続制覇である。クビ差の2着がテイエムドラゴン。日豪チャンピオン対決はオーストラリアに軍配が上がった。
そして私の馬券は見事的中・・・と思ったのだが不安を煽るような場内放送が流れた。メジロベイシンガーの大久保洋吉調教師がカラジの進路の取り方について異議申し立てをしたために審議だそうである。ここでカラジが降着を喰らうと私の馬券はハズレである。ぜひそのまま決まって欲しい。審議の時間は長かった。長く感じただけではなく本当に長かったので、もしかした降着かもという不安が頭をよぎる。しかし、それは杞憂だった。長い審議の後、入線順位通り確定とするアナウンス。これで私の馬券的中も確定。今年に入って重賞の馬券的中は4つ目だが、そのうち2つが障害重賞であるというのが何とも。それが私らしくていいのか。
ちなみに昨年の観戦記を読み返してみると、最後に「今度スコット騎手が来日したときは指定席ではなく直線の真ん前に陣取ろうかな。」と書いてある。またしても指定席が獲れてしまったので指定席で見てしまった。暮れの中山大障害は指定席が獲れないぐらい混んでいるのに、この日は指定席にも空席が結構あった。馬券云々は別にして、観戦するならグランドジャンプの方が見応えがあると思うのだがいかがなものだろうか?
2006年 4月15日(土) | 3回中山7日 | 天候 | 晴 | 馬場状態 | 良 |
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11R | 第8回中山グランドジャンプ |
障害4歳以上・オープン・J・G1(定量) | (国際) | 芝4250m | 15頭立 |
着 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 斤量 | タイム | 着差 | コーナー順 | 3F | 人 | 体重 | 厩舎 | 賞金 | |
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1 | 8 | 14 | $ | カラジ | セ11 | スコット | 63.5 | 4.50.8 | 4-4-2-1 | 13.7 | 2 | 430 | [外]マスグロ | 8000 | |
2 | 5 | 8 | テイエムドラゴン | 牡4 | 白浜雄造 | 62 | 4.50.8 | クビ | 5-5-2-2 | 13.7 | 1 | 478 | (栗)小島貞博 | 3200 | |
3 | 4 | 7 | テレジェニック | セ6 | 金子光希 | 63.5 | 4.51.9 | 7 | 6-6-5-4 | 13.7 | 3 | 464 | (美)矢野進 | 2000 | |
4 | 6 | 11 | メルシーエイタイム | 牡4 | 出津孝一 | 62 | 4.52.7 | 5 | 10-9-7-6 | 13.8 | 4 | 450 | (栗)武宏平 | 1200 | |
5 | 3 | 4 | メジロアービン | 牡7 | 嘉堂信雄 | 63.5 | 4.53.2 | 3 | 12-12-11-9 | 13.8 | 13 | 486 | (栗)北出成人 | 800 | |
6 | 1 | 1 | ローレルデフィー | 牝6 | 浜野谷憲 | 61.5 | 4.53.5 | 13/4 | 3-3-2-5 | 13.8 | 15 | 472 | (美)矢野照正 | ||
7 | 6 | 10 | マイネルオーパー | 牡7 | 宗像徹 | 63.5 | 4.53.5 | ハナ | 10-9-10-7 | 13.8 | 6 | 434 | (美)矢野進 | ||
8 | 7 | 13 | メジロオーモンド | 牡8 | 林満明 | 63.5 | 4.53.8 | 13/4 | 1-1-1-2 | 13.8 | 5 | 522 | (栗)音無秀孝 | ||
9 | 2 | 3 | $ | マーロス | セ9 | ダーデン | 63.5 | 4.53.9 | 1/2 | 8-8-7-7 | 13.8 | 12 | 464 | [外]マスグロ | |
10 | 2 | 2 | マイネルユニバース | 牡8 | 平沢健治 | 63.5 | 4.54.1 | 11/2 | 12-12-13-11 | 13.8 | 14 | 470 | (美)郷原洋行 | ||
11 | 7 | 12 | アインオーセン | 牡5 | リデル | 63.5 | 4.54.2 | クビ | 8-9-7-9 | 13.8 | 11 | 510 | (栗)崎山博樹 | ||
12 | 3 | 5 | メジロベイシンガー | 牝5 | 山本康志 | 61.5 | 4.55.3 | 7 | 6-7-12-11 | 13.9 | 8 | 480 | (美)大久保洋 | ||
13 | 4 | 6 | アズマビヨンド | 牡7 | 高田潤 | 63.5 | 4.57.1 | 大差 | 14-14-14-14 | 14.0 | 9 | 500 | (栗)加用正 | ||
止 | 8 | 15 | バルトフォンテン | 牡5 | 横山義行 | 63.5 | ------ | ---- | 7 | 474 | (美)戸田博文 | ||||
止 | 5 | 9 | $ | フォンテラ | セ8 | ラプトン | 63.5 | ------ | 2-2-5-13 | ---- | 10 | 524 | [外]マイヤー |
LAP | (データ無し) |
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通過 | マイル:108.0 | 上り | 52.3-38.8 | 平均 | 1F:13.68 / 3F:41.05 |
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単勝 | 14 \320 | 複勝 | 14 \130 / 8 \120 / 7 \220 |
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枠連 | 5-8 \410 (1) | ||
馬連 | 08-14 \460 (1) | ||
ワイド | 08-14 \230 (1) / 07-14 \490 (3) / 07-08 \480 (2) | ||
馬単 | 14-08 \1200 (2) | ||
3連複 | 07-08-14 \1360 (1/455) | ||
3連単 | 14-08-07 \5040 (5/2730) |