2026年4月18日
無観客だった'20年を除いて第1回から毎回生観戦をしている中山グランドジャンプ。今年も現地観戦することとしたが、昨年の中山グランドジャンプに続いて馬主席での観戦となった。私が馬主資格を持っているわけではなく、知り合いのつてで馬主席で観戦することができた。座席は大竹柵を正面から見れる場所だった。
私の馬券は予想のページに書いた通りエコロデュエルからネビーイーム、ディナースタへの馬連流しを事前に買っていた。パドックを見ているとディナースタの気配が非常に良く見えた。そこで、エコロデュエル―ディナースタの馬連を厚めに追加購入してレースを迎えた(追加馬券はディナースタの単勝にしようかとも思ったが結局エコロデュエルとの馬連を購入)。
年に2度しか鳴らないJ・GIのファンファーレが響き渡り、場内の空気が一気に引き締まる。そしてスタート。フォージドブリックやホウオウプロサンゲといった先行勢が積極的に出て行き、序盤を引っ張る展開となった。グリグリ人気のエコロデュエルはそれらの2頭のすぐ後ろの位置でレースを進めていた。最初の障害で躓いたサンデイビスは思うようにハナに行けなかったが、徐々に内から上がってくる。
向正面から襷コースに入る谷を下って上り、最初の難関大竹柵に向かうと、サンデイビスが先頭のフォージドブリックに並び、この2頭が後続を離して並んだ状態で大竹柵を飛び越える。続く各場も続々と大竹柵を飛越し、全馬無事に大竹柵を終えた。ここで、客席から拍手が起こった。
一度目の襷を終えて逆周りコースに入ると、サンデイビスが単騎で先頭に立った。そして、4分の3周すると今度は大生垣だが、私の席からは大生垣の手前はターフビジョンの陰となっていて、大生垣がギリギリ見える角度である。ターフビジョンの裏から飛越途中の各馬が姿を表して生垣を飛越していくように見えた。ここも全馬無事に飛越し、場内は拍手に包まれた。
準周りコースに戻り、向正面に入ったところでエコロデュエルが動いた。逃げるサンデイビスを追い抜き、先頭に立って後続を引き離しにかかる。3〜4コーナーではホウオウプロサンゲがサンデイビスを交わして進出し、4コーナーへと向かう。一瞬、この2頭で決まるのかと思ったが、ディナースタが上がってきて、4コーナーで内を継いてコーナーワークで2番手に立った。
直線に置かれた最終障害時点ではエコロデュエルがセーフティーリードだったが、最終障害飛越後はさらに突き離し、まさに横綱相撲という感じで大差の勝利を物にした。2着とのタイム差は2.0秒である。まさに貫禄勝ちであり、現役最強障害馬の力を改めて示した一戦だった。
2着にはディナースタ。4コーナーで内からスムーズに上がり、直線でもしっかり脚を使って詰め寄ったが、勝ち馬との差は最後まで縮まらないどころから開くばかりだった。3番手以下に対してはセーフティーリードだったのだが、それでも諦めずにエコロデュエルを追い、3着との差は開いていった。今回は相手が強すぎたとしか言いようがなく、初の大障害コースでこの走りは評価できる。一方で対抗としたネビーイームは5着。これまでのように楽に先手を取れる展開ではなく、前に行く馬が揃ったことで持ち味を出し切れなかった印象で、やや脆さも見えた。レースは全馬完走。8着馬タンジェントアークが7着馬に大差をつけられてゴールした時に場内から完走を讃える拍手が起きたが、私は拍手をするのは待っていた。さらに1頭、だいぶ離れたところで最後方のポリトナリティーが走っているのに気づいていたからである。ブービーの馬がゴールしてから18.3秒後にポリトナリティーが無事ゴールしたのを見届けてから、私は拍手を送った。中山グランドジャンプは着順以上に完走に価値があるレースである。勝った馬はもちろん称えられるべきだが、完走した馬すべてが称えられるべき難易度の高いレースだ。すでに最下位が確定していたにもかからわず、最終障害を飛び越えて懸命にゴールまで走り抜けたポリトナリティーと初挑戦だった水沼騎手に拍手を送りたい。
結果は本命エコロデュエルが期待に応え、追加購入した馬券も的中。とはいえそれ以上に、全馬が無事に大障害を越えきったこと、その光景を今年も現地で見届けられたことに大きな満足感を覚えた。今年もまた、この特別なレースに立ち会えたことに感謝したい。
| 着 | 枠 | 馬 | 印 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 斤量 | タイム | 着差 | 通過順 | 上3F | 人 | 単勝 | 体重 | 増減 | 調教師 | 賞金 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 6 | 6 | ◎ | エコロデュエル | 牡7 | 草野太郎 | 63 | 4.49.0 | 02-02-01-01 | 1 | 1.5 | 480 | 0 | (美)岩戸孝樹 | 7000 | ||
| 2 | 8 | 10 | ▲ | ディナースタ | 牡7 | 高田潤 | 63 | 4.51.0 | 大差 | 06-07-05-03 | 3 | 6.6 | 486 | +6 | (栗)辻野泰之 | 2800 | |
| 3 | 2 | 2 | フォージドブリック | 牡5 | 大江原圭 | 63 | 4.52.0 | 6 | 03-02-04-03 | 8 | 40.2 | 566 | +2 | (美)西田雄一 | 1800 | ||
| 4 | 3 | 3 | ホウオウプロサンゲ | 牡5 | 小野寺祐 | 63 | 4.53.0 | 6 | 04-02-02-02 | 2 | 4.6 | 504 | +2 | (栗)矢作芳人 | 1100 | ||
| 5 | 7 | 7 | ○ | ネビーイーム | 牡8 | 小牧加矢 | 63 | 4.53.0 | 1/2 | 05-05-05-06 | 4 | 15.7 | 540 | -4 | (栗)中竹和也 | 700 | |
| 6 | 4 | 4 | サンデイビス | 牡8 | 上野翔 | 63 | 4.53.5 | 2 1/2 | 01-01-03-05 | 5 | 17.8 | 520 | +4 | (美)村田一誠 | |||
| 7 | 7 | 8 | ヘザルフェン | 牡5 | 森一馬 | 63 | 4.53.5 | 頭 | 07-06-05-07 | 6 | 25.4 | 510 | -4 | (栗)昆貢 | |||
| 8 | 5 | 5 | プラチナドリーム | 牡7 | 石神深一 | 63 | 4.54.7 | 7 | 08-08-08-08 | 7 | 35.8 | 488 | -2 | (美)菊川正達 | |||
| 9 | 8 | 9 | タンジェントアーク | セ8 | 五十嵐雄 | 63 | 4.58.6 | 大差 | 09-09-09-09 | 10 | 276.2 | 448 | 0 | (美)田村康仁 | |||
| 10 | 1 | 1 | ポリトナリティー | 牝5 | 水沼元輝 | 61 | 5.16.9 | 大差 | 10-10-10-10 | 9 | 185.2 | 430 | +12 | (美)和田雄二 |