プロは馬券でメシを食う?

バックナンバー(6/11-7/2)

7/2

東京 ラジオたんぱ賞 (G III) 芝1800m
4歳別定

 例年なら福島で行われるG3。一昔前は「残念ダービー」と呼ばれていたが、NHKマイルC創設後は○外も台頭するようになった。今年は新潟競馬場開催中のため、春&夏(の前半)の新潟の代替開催が福島で行われる関係上、この開催は府中で行われている。

 というわけで使いずくめのため、東京競馬場芝コースの芝はボコボコ状態である。さすがに季節も新緑の季節だしオーバーシードも施されているためか秋の福島ほどではないが。

 しかも、何故か今開催はずっとCコース(つまり一番仮柵が外側に設けられている状態)でレースが行われている。今開催が終わればしばらく東京開催がないのだから開催途中で仮柵を外せばいいのにと思うのだが、Cコースを使い続けるらしい。というわけで府中の直線の内埒沿いは芝がはがれてボコボコである。

 つまり「大外ぶん回し一気」が決まりやすいわけだ。直線の長い府中ならなおさら決まりやすい。先行有利な筈の福島ですら11月になると大外からの追い込みが決まりやすいのだから、もともと差し・追い込み有利の府中ではさらに有利になる。というわけで4角で外に持ち出せそうな差し馬を狙ってみる。

 と思ったら有力どころの差し馬カーネギーダイアンマチカネホクシンが共に外のほうの枠に入っている。というわけで先行馬よりも馬場のいいところを通って直線で追い込む可能性の高いこの2頭を押さえる。馬連2桁配当と堅いがこの2頭で決まる可能性が高いので馬連とワイドを1点ずつ押さえておく。




馬連カーネギーダイアンマチカネホクシン1000pts
ワイドカーネギーダイアンマチカネホクシン2000pts

1着ルネッサンス1:49.4
2着マルターズスパーブハナ
3着ユーワシーザー3.1/2
4着ミデオンビット4
5着マルタカサイレンスクビ
単勝650馬連4−1213,200
複勝250ワイド4−122,800
129304−71,570
6307−125,600
枠連3−7990



 府中での代替開催ということで府中に向いてそうな馬から入ったのだが、結局は最後に順番こそ入れ替わったとはいえ、前を行った馬2頭のワンツーで決まってしまった。あとユウマ(12着)も前に行っていたが。まるで福島のレースのような逃げ残り。しかも騎手も大西・中舘といういかにも「福島チック」な騎手で決まってしまう。特に中舘騎手は府中は苦手と言われているが、土曜の府中のメインも勝つなど大活躍だ。

 この逃げ残りの競馬の中で唯一後方から伸びてきた馬がサンチェス騎乗のユーワシーザーだ。この馬にしても複勝が600円台もつく人気薄である。

 私の狙い馬カーネギーダイアンとマチカネホクシンは掲示板にも載らずに6着と7着。1,3番人気もこうだが2番人気リワードフォコンは10着だし大荒れのレースだった。人気馬が同じような脚色で牽制しあっていたうちに先行馬に漁夫の利でもっていかれたという感じだ。有力馬が皆後ろから行く馬の場合はこういうこともあるので注意が必要なんだな。それを考えれば、最後方から3着に持っていったサンチェスは好騎乗だったといえる。

6/25

阪神 宝塚記念 (G I) 芝2200m
4歳上定量

 今年から暑さを避けてか2週間日程が繰り上がったが、やはり登録さえすれば出走できてしまいファン投票の意味がないという現状は変わっていないようだ。いっそのこと以前のように現在の安田記念の週に行えばと思うのだが、JRAにしてみればサラリーマンからボーナスを巻き上げるためというのが阪神と中京の日程を入れ替えて宝塚記念の日程を繰り下げたのだろうからこれ以上前にずらすわけにはいかないだろう。私の勤務する会社は今週ボーナスが出たが、他社から出向してきている人に聞いたらその人は今月末でなければボーナスが支給されないようなので、日本のギャンブル好きサラリーマンすべてからボーナスを巻き上げるためには7月に入ってから行ったほうがいいのかもしれない。

 さて前置きが長くなったので予想といこう。テイエムオペラオーが人気になりそうだが、本命はグラスワンダーとする。前2走のG2で惨敗だったが、逆に考えればそのせいで人気を下げてくれるだろうから狙いやすい。前2走はともに仕上げ不足という敗因がはっきりしているので万全の状態で出てくるであろう今回は狙える。そもそもこの馬は4歳秋に毎日王冠とアルゼンチン共和国杯で惨敗していながら有馬記念を制したように「どうでもいいG2では不発だが、ここぞという時(つまり賞金が高いとき)にはレースをものにする」タイプの馬である。グランプリを3連覇していることからもそれはわかるだろう。昨年は京王杯SCを勝ったが、それ以外ではどうでもいいようなレースでは結果を出さないことが多い。昨年の毎日王冠にしたって勝ったもののメイショウオウドウに鼻差まで迫られているし。逆に言うと人気過剰にならないので大一番では一番狙いやすい馬である。

 グラスの単勝を買っておけばいいような気がするが、一応テイエムオペラオーとの馬連も押さえておこう。それからそろそろG1を勝ってもおかしくないステイゴールドとのワイドも。願わくは、単勝・馬連・ワイドすべてが的中してほしいものだ。

 最後に。色々乗り変わりが話題になっているが、やはりグラスワンダーには的場、そしてステイゴールドには熊沢が乗って欲しかった。




単勝グラスワンダー3000pts
馬連グラスワンダーテイエムオペラオー1000pts
ワイドグラスワンダーステイゴールド1000pts

1着テイエムオペラオー2:13.8
2着メイショウドトウクビ
3着ジョービッグバンクビ
4着ステイゴールド1.1/2
5着ラスカルスズカ1.1/4
単勝190馬連1−41,190
複勝110ワイド1−4570
3701−101,400
108304−103,550
枠連1−41,140



 グラスワンダー伸びず・・・と思ったら骨折していた。馬券を外したのは残念だが、幸い命には別状なさそうなので種牡馬としてがんばって欲しい。しっかし、グラスを本命に馬券買って、最後の直線の際に阪神競馬場のガラス張りのB指定席でおもわず「まとばぁ〜」と叫んでしまったぞ(結構恥ずかしかった(^^;;)。的場はその時東京競馬場にいたっていうのに。

 勝ったのはやはりテイエムオペラオー。グラスさえいなければこの馬で決まりである。グラスも引退するだろうし、当分G1(&ステップレース)はこの馬の天下が続くのだろうか。

 2着メイショウドトウ、3着ジョービッグバンは共にノーマークだったが、テイエムオペラオーに僅差。実は結構強いのかも。馬券を当てに行くにはテイエムオペラオーの単勝を買うしかなかったようなレースだったけどね。

 4着5着はG1掲示板の常連ステイゴールドとラスカルスズカ。この間G2を勝ったステイゴールドはともかくとしてラスカルスズカは今年からできた新ルールのせいでこのままではG1出走が危うい。出るたびに掲示板は確保してくれる馬主孝行な馬であるが、出れなきゃ掲示板には載れない。次は重賞制覇のためにめいっぱいの仕上げでG2あたりを使って勝ちにくることが予想されるので次は狙い目である。

 なんだかんだ言って今年も1番人気が連に絡んだ(というより勝った)。宝塚は1番人気は素直に買うに限るレースなのか・・。

6/11

東京    エプソムカップ (G III)    芝1800m
4歳上別定

 ここ3週間ほど日曜のメインはG1だったわけだが、木曜日の時点では必ず予想が当たっている。ここに書いた予想がすべてそうだ。それが、雨が降ったり騎手が怪我をして乗り代わったりで軸を変えると、変える前の予想が当たっていたりする。

 というわけで初心貫徹といこう。週始めからエイダイクインを本命にしようと思っていた。右回りの競馬場ではあまりパッとしないが、芝コース左回りでは4戦3勝3着1回。1回の3着にしても距離が足りなかった富士S(1400m)である。メジロマックイーン産駒だけに、1400mよりも今回の1800mのほうが競馬がしやすいだろう。あまり人気にもなっていないようなので、今回はエイダイクインを本命とする。

 昨年の覇者アメリカンボスが人気になるようだが、昨年は11番人気の人気薄で突っ込んできた。1番人気となるであろう今年は本当に信頼できるのかどうか怪しい。騎手が「穴男」江田照だし。

 なんか、エプソンカップってハンデ戦だったころよりも別定になってからのほうが荒れているような気がするんだよな。というわけで、エイダイクインの単複勝負!





エイダイクイン1000pts

エイダイクイン2000pts

1着アメリカンボス1:49.5
2着ダイワテキサス1.1/4
3着レガシーハンター1/2
4着スエヒロコマンダー1.1/2
5着トゥザヴィクトリー1/2
単勝11250馬連11−143,260
複勝11130ワイド11−141,360
146704−11850
3304−144,340
枠連6−8950




 エイダイクインは最後方からの競馬。ボコボコの府中の馬場では4角で当然のように内があいたが、そのあいた内に突っ込んで馬場の悪いところを通って伸びずじまいの9着。距離得分だけは前に出たが、あれだけ内と外で馬場状態に差があったら切れ味も生かせない。あれ以上外には出せなかったので、内をついたのはしょうがないが。

 勝ったのは2年連続となるアメリカンボス。昨年は波乱の立役者だったが、今年は堂々の一番人気での勝利である。しかしまあ、エプソムカップなのにアメリカンボスとはこれいかに。

 2着には穴馬ダイワテキサスが突っ込んできた。8歳とはいえ、98年には秋の天皇賞候補馬だったのだから、これだけ人気がないのなら押さえておけばよかったか。


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