2007年10月21日(日) 4回京都7日目 15:40発走
11R 第68回菊花賞
3歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(指定) 芝・外 3000m 18頭立

 菊花賞といえばかつては比較的堅いレースだったのだが、いつのまにか荒れるGIとなってしまった。ディープインパクトクラスの絶大的な存在がいれば別だが、ここ数年「普通の年」は荒れている。今年の3歳レースはダービーを牝馬が制したし他の3歳限定重賞でも牝馬の活躍が目立つので牡馬路線は「普通未満」なのかもしれないが、とにかく荒れる傾向にあることは間違いない。

 その菊花賞の転換点として一種の節目となったのが、2001年のマンハッタンカフェが勝った時であろう。マンハッタンカフェといえば阿寒湖特別を勝ち、神戸新聞杯では権利確保に一歩及ばない4着というローテで菊を征した。トライアルはイマイチであったため若干人気を落としていたものの、出世レース阿寒湖特別を征しているのは心強かった。3歳の夏の時期に古馬相手に長距離で勝つというのは実力の証であり、春のクラシックに縁の無かった馬が秋以降に大物となるための登竜門である。阿寒湖特別が如何に偉大かは、拙作「嗚呼、偉大なる阿寒湖特別」をご覧になっていただきたい。

 さて、そのマンハッタンカフェの前2戦と全く同じローテ・成績で臨む馬がいる。その名はホクトスルタン。しかもこの馬は長距離適性という点ではマンハッタンカフェ以上である。父は親子3代春天制覇で菊花賞も勝っているメジロマックイーン。スタミナと成長力が豊富な馬である。しかも単なるマックイーン産駒というだけではなく、母系に目を向けても母母父がリアルシャダイとまさに距離が伸びれば伸びるほど実力を発揮する血統である。更に母母サンデーサイレンスとスピードと大舞台への強さが注入された様な血統。血統的に考えるとこの馬がナンバーワンである。臨戦過程も血統も魅力たっぷりなホクトスルタンを本命とする。

 相手筆頭は皐月賞馬ヴィクトリー。皐月賞を征してダービーで散った馬だけに、早熟で距離も持たないようなイメージがあるかも知れないが、父ブライアンズタイムという血統はむしろ菊でこそ狙える馬である。

 以下京都巧者タスカータソルテが▲、ダービー最先着であり3頭出し大久保龍厩舎のアサクサキングスが×。以下手広く流すが穴っぽいところだと京都4戦4連対で他場ではPATしないローズプレステージがオモシロイ。ちなみにローズプレステージはあのローザネイ一族なので3着が多いのかと思ったが、実は3着は1度も無く2着が多いので敢えて3着狙いではなく普通に馬連の相手とする。人気どころではフサイチオウオーは府中向きに思えるのにダービーで惨敗だったこととトライアルが負けすぎなこと、人気が先行していることより無印とする。

結論
[馬連]
17-18 ・・・1000pts
17-[7,10] ・・・500pts
17-[4,8,9,12,13,14,16] ・・・300pts

B馬名性齢騎手斤量
1 1 ヒラボクロイヤル  牡3 *武幸四郎 57
1 2 ウエイクアイランド 牡3 *幸英明  57
2 3 ブルーマーテル   牡3 田中博康 57
2 4 $ロックドゥカンブ  牡3 柴山雄一 55
3 5 エーシンダードマン 牡3 *角田晃一 57
3 6 コートユーフォリア 牡3 *川田将雅 57
4 7 タスカータソルテ  牡3 福永祐一 57
4 8 マンハッタンスカイ 牡3 小牧太  57
5 9 サンツェッペリン  牡3 松岡正海 57
510 × アサクサキングス  牡3 四位洋文 57
611 フサイチホウオー  牡3 安藤勝己 57
612 アルナスライン   牡3 和田竜二 57
713 ローズプレステージ 牡3 秋山真一 57
714 デュオトーン    牡3 *藤田伸二 57
B715 ベイリングボーイ  牡3 渡辺薫彦 57
816 ドリームジャーニー 牡3 武豊   57
817 ホクトスルタン   牡3 横山典弘 57
818 ヴィクトリー    牡3 岩田康誠 57

レース後のコメント
 ◎ホクトスルタンが痛快に逃げるが、最後の100mでずるずる後退。結局掲示板にすら入れなかった。最後の200mまでは熱かったのだが、最後まで粘りとおすことができずに残念である。

 勝ったのはダービー最先着馬アサクサキングス。この世代の牡馬ではナンバーワンであるということを見せつけた。ダービーの時はウオッカに乗ってダービージョッキーとなった四位騎手が菊ではダービー2着馬に乗って菊花賞も制覇した。別々の馬でダービーと菊の2冠制覇である。アサクサキングスもウオッカさえいなければダービーを勝っていた幻の2冠馬だ。

 2着はアルナスライン。古馬相手に京都大賞典3着と言う実績はダテではなかった。骨折で春のクラシックは棒に振ってしまったが、菊でどうにか面目は保った。

 3着は南半球産の1番人気ロックドゥカンブ。無敗街道を歩んできたがここに来て始めての敗戦。4着は伏兵エーシンダードマン。エーシンダードマンは未だに1000万条件馬であることを考えるとかなりの健闘といえる。自己条件に戻ると楽しみだ。

外れ



2007年10月21日(日) 4回京都7日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第68回菊花賞
3歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(指定) 芝・外 3000m 18頭立
馬名性齢騎手斤量タイム着差通過順上3F単勝体重増減調教師賞金
510×アサクサキングス 牡3四位洋文 57 3.05.105-05-05-0235.8 48.4488 +4(栗)大久保龍11200
612アルナスライン  牡3和田竜二 57 3.05.106-06-06-0535.5 611.4544 +2(栗)松元茂樹4500
24ロックドゥカンブ 牡3柴山雄一 55 3.05.311/211-11-13-1435.4 13.5500 -4(美)堀宣行 2800
35 エーシンダードマン牡3角田晃一 57 3.05.511/217-17-10-0835.61239.5490 +2(栗)大久保龍1700
816ドリームジャーニー牡3武豊   57 3.05.61/218-18-15-0835.6 25.5412 -4(栗)池江泰寿1120
817ホクトスルタン  牡3横山典弘 57 3.05.71/201-01-01-0136.8 712.7504 0(栗)庄野靖志 
713ローズプレステージ牡3秋山真一 57 3.05.7クビ11-11-13-1435.61464.8452 +4(栗)橋口弘次 
611 フサイチホウオー 牡3安藤勝己 57 3.05.81/208-08-09-1035.9 511.2516 0(栗)松田国英 
47タスカータソルテ 牡3福永祐一 57 3.05.9クビ14-13-15-1335.81023.6452 +2(栗)藤原英昭 
1011 ヒラボクロイヤル 牡3武幸四郎 57 3.05.9クビ15-15-17-1635.71129.7478-12(栗)大久保龍 
1136 コートユーフォリア牡3川田将雅 57 3.06.213/406-06-06-0736.618164.7480 +4(栗)岡田稲男 
12714デュオトーン   牡3藤田伸二 57 3.06.411/416-16-10-1036.5 921.8490 0(栗)池江泰寿 
1323 ブルーマーテル  牡3田中博康 57 3.06.51/210-10-06-1036.81583.6446 +8(美)菅原泰夫 
1459サンツェッペリン 牡3松岡正海 57 3.06.813/402-02-02-0437.6 818.9472 0(美)斎藤誠  
1548マンハッタンスカイ牡3小牧太  57 3.06.8クビ04-04-03-0237.61352.8524 +8(栗)浅見秀一 
16818ヴィクトリー   牡3岩田康誠 57 3.07.803-03-03-0538.5 36.7484+10(栗)音無秀孝 
17715 ベイリングボーイ 牡3渡辺薫彦 57 3.09.308-08-10-1639.216112.9452 -6(栗)田所清広 
1812 ウエイクアイランド牡3幸英明  57 3.09.511/413-13-18-1838.517118.2480 -2(美)堀宣行  

LAP 12.9-11.7-11.7-12.8-11.6-11.9-13.4-12.6-12.9-12.8-12.6-12.0-11.6-11.9-12.7
通過 36.3-49.1-60.7-72.6  上り 73.6-60.8-48.2-36.2  平均 1F:12.34 / 3F:37.02
単勝  10 \840
複勝  10 \220 / 12 \290 / 4 \170
枠連  5-6 \1560 (7)
馬連  10-12 \2930 (9)
ワイド 10-12 \960 (8)/ 04-10 \550 (2)/ 04-12 \810 (7)
馬単  10-12 \6300 (22)
3連複 04-10-12 \3630 (6/816)
3連単 10-12-04 \27890 (58/4896)

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