阿寒湖特別。しばらくの間ステイゴールドの「主な勝ち鞍」だったそのレースは偉大なるレースである。特に３歳時にそのレースを勝った馬は偉大な馬ばかりである。前述のステイゴールドだけではなく、マンハッタンカフェ、ファインモーションがそれに該当する。05年に３歳で征したコマノハイはその後出走してこないが、出てくれば大活躍することであろう。３歳の夏という時期に古馬相手に長距離で勝つということは能力の証なのだが、それにしても他の長距離戦よりも阿寒湖特別が長距離条件戦の中ではひときわ目立っている。もちろん、３歳のレースは長距離戦がほとんど組まれておらず、条件馬に甘んじていた長距離が得意な実力馬が頭角を現しやすいレースが阿寒湖特別なわけで、阿寒湖特別を３歳で征した馬はその後長距離路線で活躍することが多い。(天皇賞（春）予想より引用)

　春天では昨年の阿寒湖特別勝ち馬ホクトスルタンを本命としたのだが、逃げて見せ場を作ったものの４着。惜しいレースだった。大逃げする馬は勝つか惨敗が常なのだが、負けても惜敗に終わるのは強い証拠である。春天でここまで惜敗をするのだから、目黒記念ぐらいは勝てるだろう。ということで本命とする。

　もう１頭の狙い馬は06年の阿寒湖特別勝ち馬トレオウオヴキング。こちらは３歳で勝ったというわけではないのだが、それなりにやれる馬だと思う。穴騎手江田照男が騎乗しているのも魅力的。昨年と一昨年の阿寒湖特別勝ち馬の「夢の競演」である。穴を開けるとしたらこの馬なので狙っていこう。