豪華な顔ぶれが揃った混戦模様のレースである。豪華な顔ぶれといっても、知名度はあるものの全盛期をとっくに過ぎている高齢馬も数頭いるので、全部が全部一定以上の確率で勝つ見込みがあるというわけでもないだろうが、名の知れた馬が多く楽しみな一戦である。シルクフェイマスなんか「まだ現役なの？」といった感じだし。ちなみにあそこのクラブは重賞を勝つとこういう風に「宣伝要員」として使うためなかなか引退させてもらえないんだよな。逆に４歳馬が２頭しか出てこないのはちょっと寂しい。菊花賞馬オウケンブルースリは春全休だし、前年の菊出走馬が１頭も出てこない春天はちょっと物足りない感じがする。

　本命として狙うのはマイネルキッツ。重賞勝ちは無く人気薄だが、前走の日経賞では春天前前日発売（誤記ではなく金曜日発売のことね）で１番人気だったモンテクリスエスに半馬身先着している。父は人気の割りに走る産駒が多い高期待値種牡馬チーフベアハート。そして母父が淀の長距離と相性の良いサッカーボーイ。あのナリタトップロードやヒシミラクルを輩出した種牡馬を母の父として持つ血統である。重賞勝ちこそないが大崩れしないタイプであり、血統的には春天でこそ期待できる馬である。また、松岡騎手はマイネルに乗ってくれば黙って買え、といえるほどラフィアンと相性がいい騎手なのでこのコンビに期待しよう。人気になっていないのでマイネルキッツを軸に勝負。

　対抗はホクトスルタン。昨年の春天や目黒記念の予想等でも書いているだが阿寒湖特別を３歳で勝った馬は偉大な馬が多い。昨年は準オープン勝ち直後の挑戦で４着に敗れたが、晴れて重賞勝ち馬となった今年こそは、メジロアサマ→メジロティターン→メジロマックイーンという父系に続いて親子４代天皇賞制覇を成し遂げることに期待したい。ただし、前走は負けすぎだし、楽に逃げてこその馬だが今回はテイエムプリキュアが出てくるため楽には逃げさせてもらえないだろう。というわけでプリキュアさえいなければ本命にするところなのだが、ちょっと評価を下げることとした。それにしてもテイエムプリキュアはハンデ戦でもないのに荻野琢という体重が軽いことがとりえの軽ハンデ用騎手を起用する必要があるんだろうか？熊沢が空いてるのに荻野琢を起用なんて。その時点で陣営のやる気の無さが感じられる。

　その他の馬ではホクトスルタンの主戦騎手横山典が選んだスクリーンヒーローを初めとして、ジャガーメイル、アルナスライン、ネヴァブション、ドリームジャーニー、モンテクリスエス、アサクサキングス、ヒカルカザブエといったところが狙い。