ここ数年「名牝」と呼ばれる牡馬一線級相手でも遜色の無い牝馬が毎年の様に登場しているが、今年のオークスの出走馬を見た限りでは確たる中心馬がおらず混戦模様である。

　こういう時は穴を狙いたくなるものだが、これといって有力な穴馬もいないし、改装後の阪神競馬場で桜花賞が行われるようになってからは桜花賞上位馬が来ることが多く昔ほど荒れなくなっているので、桜花賞上位の馬を狙っていこう。

　本命は桜花賞２位のレッドオーヴァル。勝ち馬アユサンとは差の無い２着だった。アユサンは母父ストームキャットということもあり距離が不安なので割り引き、距離が延びても不安が少ないプリンセスジャックの方を本命とする。鞍上のクリスチャン・デムーロ騎手は桜花賞では勝ち馬アユサンに騎乗していた。それから前走乗っていた馬としてはセレブリティモデルも出走するが、C.デムーロ騎手が今回騎乗するのは前走は兄ミルコ・デムーロが乗っていたレッドオーヴァルである。もっともアユサンは桜花賞では丸山騎手負傷のため急遽乗り替わりでの騎乗であったが、それでもアユサンがオークスでもレッドオーヴァルより有力だと判断したら乗せてくれというだろうし、厩舎側もそれに応えた可能性が高い。桜花賞勝利騎手が選んだレッドオーヴァルを本命としよう。

　相手筆頭はフローラＳ勝ち馬でディープインパクト産駒のデニムアンドルビー。金子オーナー−角居厩舎ラインで内田博幸騎手が騎乗というのはいかにも有力な雰囲気だ。2000mで２勝しているので距離にも不安は無く、フローラＳを勝っているのだから東京コースも合っている。

　その他の馬では母父がこのコースと相性が良いトニービンのクロフネサプライズが有力。それ以外に桜花賞勝ち馬アユサン、フラワーカップとフローラＳで連続２着のエバーブロッサム、桜花賞３着で母がゴールデンジャックの良血馬プリンセスジャックを押さえておこう。

　買い目的には人気馬を本命として手広く狙っていることもあり馬連ではなく馬単とする。本命レッドオーヴァルを頭に流すが、対抗デニムアンドルビーとの組み合わせは裏も押さえておこう。