阿寒湖特別。しばらくの間ステイゴールドの「主な勝ち鞍」だったそのレースは偉大なるレースである。特に３歳時にそのレースを勝った馬は偉大な馬ばかりである。前述のステイゴールドだけではなく、マンハッタンカフェ、ファインモーションがそれに該当する。05年に３歳で征したコマノハイはその後出走してこないが、出てくれば大活躍したことであろう。３歳の夏という時期に古馬相手に長距離で勝つということは能力の証なのだが、それにしても他の長距離戦よりも阿寒湖特別が長距離条件戦の中ではひときわ目立っている。もちろん、３歳のレースは長距離戦がほとんど組まれておらず、条件馬に甘んじていた長距離が得意な実力馬が頭角を現しやすいレースが阿寒湖特別なわけで、阿寒湖特別を３歳で征した馬はその後長距離路線で活躍することが多い。('08 天皇賞（春）予想その他より引用)

　その後もホクトスルタン、スマートロビンが目黒記念を勝ち、３歳で阿寒湖特別を勝った馬は長距離路線で活躍している。その名物レースはスマートロビンが勝った'11年を最後に３年間行われていなかったが、昨年再び行われるようになった。そして３歳馬（当時）が勝った。

　その３歳で阿寒湖特別を勝ったシャンパーニュを本命にする。ハンデが51kgと手頃な上に、今回はハンデ戦で軽ハンデの馬で穴を開けることが多い酒井騎手が騎乗する。前走の万葉ステークスは50kgの軽量ながら頭差の２着に好走した。今回もハンデは軽く、再び好走に期待できる。３歳で阿寒湖特別勝ちという実績を考えると長距離重賞の１つは勝てるはずだ。

　相手筆頭はカムフィー。準オープンの馬だが、3000mを超えるレースが条件戦では組まれておらず結果を残せていないだけで、この距離なら重賞でも勝負になるはずである。普段51kgで騎乗することなどほとんどない柴田善臣騎手が体を絞ってまで騎乗したいと思わせる馬なので適性・状態ともに抜群ということだろう。

　その他の馬にも手広く流す。軽ハンデで穴を開けるのは、もともと3000m以上の距離に適性があるが準オープン以下では3000m以上のレースが無いために結果を出せていない馬である。そのため軽ハンデでもオープンの長距離で頭打ちであるサイモントルナーレは消すことにし、その他全ての馬に流そう。