プロは馬券でメシを食う?

バックナンバー('97 11/29 - 11/14)

12/14

中山 スプリンターズS (G I) 芝1200m
4歳上定量
 まず、外国馬の取捨だが、例年通り切っちゃって大丈夫だろう。近年の日本の競走体系は短距離中心になってきており、ここまで短距離が優遇されているのは世界にも例がないだろう。だから外国産馬が輸入されるのも主に日本で使ったほうが明らかに賞金が稼げる短距離血統のものが多い。JCのように基幹距離で行われるレースだと海外(競馬先進国)のほうがレベルが高いので勝負になるだろうが、基幹距離の半分であるスプリント戦になると(地の利といった面までひっくるめて考えると)日本馬のほうがかなりレベルが高いと考えてよい。また、スピード勝負の短距離戦では、日本の芝に慣れていなければ不利だろう。一頭キステナという強そうなのがいるが、外国馬はすべて切る。

 次に、マイルCS上位2頭である。タイキシャトル、キョウエイマーチともに、1200mでは出走経験がない。だから人気になっても絶対視は禁物である。シャトルはかなり強い馬なので少々距離不足でもどうにかなりそうだが、軸として考えるほどには信頼はおけない。マーチは母は短距離血統だが、ダンシングブレーヴ産駒がスプリントG1を勝つとは思えない。この馬が連対するとしたら、去年のような事故(3番手をいく馬が故障発生をし後続が大幅に不利を受け結局前にいったもの勝ちだった)が起きたときぐらいだろう。

 マイルCSより、昨年からステップレースとなったCBC賞の馬が面白い。昨年もそのレースの1,2着がこのレースでも順番こそ違え1,2着となった。短距離の場合、距離が1ハロン違えば結果も変わってくるものだ。だからマイルが強いからといってスプリントが強いとは一概に言えない。1200m未経験のマイルCS上位馬を狙うより、マイル以上はさっぱりだめだが、1400m以下だと急に強くなる馬の方が妙味がある。そう、CBC賞勝ち馬のスギノハヤカゼである。この馬こそスペシャリストにはふさわしい。

それからCBC2着のエイシンバーリン。宮杯も2着と中京に強い逃げ前残り馬のようにも見えるが、意外にも直線の長い東京や京都のコースでも実績を残している。だから中京でなくとも大丈夫だろう。メンバー中持ち時計最高だし。あとは、おそらくあまり人気にならない昨年の最優秀短距離馬フラワーパークも、底力があり、徐々に調子を取り戻しつつある。しかも、G1で中途半端な△を背負った馬に乗せれば滅法強い田原騎手が騎乗というのも心強い。




(ボックス) タイキシャトル 500pts x 6
スギノハヤカゼ
エイシンバーリン
フラワーパーク

1着タイキシャトル配当 1130
2着スギノハヤカゼコメント
的中 500 * 1130 = 5650pts

12/13

中山 中山大障害・秋 (重賞) 芝4100m
4歳上別定
 大障害4連覇を賭けて挑む名馬ポレール。その行く手を阻もうとしているのは斤量である。別定の条件は「中山大障害1勝毎2kg増」である。すでに3勝しているポレールは一度も勝っていない他の馬よりも6kg増で挑まなければならない。しかし、アワパラゴンが出ないとなれば、この馬を負かせる馬はいない。だから、前走同斤量で惨敗したのには目をつぶってこの馬に賭けよう。

 で、相手だが京都大障害2着のケイティータイガーは年だからそう好調も長くは続くまい。(と思って京都大障害ではアワパラゴン - センターゼウスを買っててやられたが。)むしろ3着のセンターゼウスに注目しよう。休養明け3戦目で今度がチャンスだろう。ケイティータイガーとセンターゼウス。実力が紙一重なら人気が下の方をとる。だからセンターゼウスだ。




ポレールセンターゼウス3000pts

1着ケイティータイガー配当 440
2着ポレール観戦記

12/7

中山 朝日杯3歳ステークス (G I) 芝1600m
3歳牡せん馬齢
 例年1番人気が連対。信頼性は高い。過去10年で9連対だ。おそらく1番人気になるグラスワンダーだが、前走る・前前走オープンでぶっちぎったグラスワンダーは実績、実力とも問題ない。信頼してもよいだろう。1600mでの距離実績もあることだし。まず、負けることはない。でも、単勝だとどうせ安いだろうから馬連を狙う。

 相手はこれまた人気になるだろうが、フィガロ。先週古川吉洋Jkが阪神3牝を勝ったが、昨年デビュー組はレベルが高い。福永祐一Jkはその世代での最多勝騎手なわけなので、ここで一つG1を勝っておきたいところだ。ユーイチ人気で人気先行になるので切ろうと思っていたが、枠順を見て過去他の枠より断然勝利数の多い4枠にはいったので狙おうと思う。

また、穴を狙うなら、人気になってもおかしくない実力馬の中で、骨膜休養明けのアグネスワールド、前走惨敗のアイアムザプリンスあたりが、人気にならなそうでおもしろい。




グラスワンダー フィガロ1200pts
アグネスワールド500pts
アイアムザプリンス300pts

1着グラスワンダー配当 870
2着マイネルラヴコメント

11/30

阪神 阪神3歳牝馬ステークス (G I) 芝1600
3歳馬齢

 大本命ロンドンブリッジは回避。鬼の居ぬ間のG1制覇をするのはどの馬か?3歳戦はあまりG1という感じがしないが。

 デーリー杯2着のサラトガビューティー、ファンタジーS上位組のシンコウノビー、ダイワリプルス、デビュー以来圧勝続きで2連勝のメイショウアヤメの4頭でほぼ決まりそう。軸にするにはデビューした場所を考えると新潟、小倉は分が悪いだろうからサラトガかダイワだろうと思う。また、ローカル3歳路線の中ではレベルの高い北海道の重賞で連対した馬が好走しているという過去のデータがあるので(新潟、小倉3歳S組は全滅)、函館3歳S2着馬のサラトガを本命にしたい。

それから、デビュー戦を圧勝したエイシンシンシアナが穴をあけてくれそうで不気味だ。他の馬は度外視しても問題ないだろう。




サラトガビューティー シンコウノビー500pts
ダイワルプリス
メイショウアヤメ300pts
エイシンシンシアナ200pts

1着アインブライド配当 6000
2着キュンティアコメント

11/29

中山 ステイヤーズステークス (G II) 芝3600
4歳上別定

 昨年までのハンデ戦G3が別定G2に格上げ。もともと堅くおさまることが多かった(ただし昨年は荒れた)が、さらに実績馬には有利になると思われる。

 このレースははっきりいって長距離への適性がものをいうだろう。菊花賞馬マチカネフクキタルがもしここに出てきてもまず勝てないものと思われる。

 昨年の覇者サージュウェルズは昨年はハンデに恵まれていたが、今年は57kg。しかし、この馬の評価できるところは、昨年のこのレースよりも万葉Sの2着だろう。ステイヤーズSも4着と3000mを越えるレースでは抜群の成績を修めている。

 相手はメジロブライト、トキオエクセレントといった菊花賞上位組が狙える。今年は昨年ほどには荒れないだろう。




サージュウェルズメジロブライト1500pts
トキオエクセレント1000pts

1着メジロブライト配当 530
2着アドマイヤラピスコメント


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