’97中山大障害(秋)観戦記

 有馬記念まであと8日の11月13日、恒例により中山大障害を観るために中山競馬場へと足を運んだ。これで秋の大障害は3年連続3回目である。春は何故か一度も生でみたことはないが。ちなみにはじめて中山に足を運んだのは一昨年の秋の大障害。私にとって中山は自宅から遠いので、府中と比べたらあまりこない。この大障害で今年に入って2度目の登場である。

この日は土曜日であり、メインはオープン特別。中山大障害は第9レースである。他に重賞がないのならメインで大障害をやればいいと思うのだが。

 では、大障害の出走馬をと着順を紹介しよう。

馬名性齢着順
1ケイティータイガー牡91
2ジャンピングジョブ牡74
3チアズロッキー牡63
4ブルーロード牡85
5バンダムフェイマス牡6中止
6センターゼウス牡7中止
7ポレール牡72

 中山大障害について書く前に、京都大障害についてちょっと書こう。去る11月15日、私は京都大障害を観るために京都競馬場まで遠征した。そのときはポレールは斤量の関係上出走していずに、現在骨折休養中のハードル界の新星アワパラゴンが出走して1番人気になっていた。まずこの馬は堅かったが、そこには2番人気ケイティータイガーと3番人気センターゼウスが出走していた。そこで、私はケイティータイガーは年齢的なものがあるので切って、アワパラゴン - センターゼウスの一点で勝負した。そうしたら、アワパラゴンと激しく争ってケイティータイガーが2着に来てしまい、センターゼウスは3着であり、見事に1着3着だった。

 話を中山大障害に戻すと、出走メンバーは京都大障害のメンバーにアワパラゴンの代わりにポレールがいるということである。ポレールは1番人気、ケイティータイガーが2番人気、センターゼウスが3番人気である。そこで、今度こそケーティータイガーは疲れが残っているだろうと思い「京都の仇を中山で討つ」という意気込みでポレール - センターゼウスを本線として勝負した。他にもその狙いの根拠はあるが、それは予想をご覧あれ。他にポレール - ジャンピングジョブも予想には書かなかったが押さえておいた。

 ただ、京都でのアワパラゴンは斤量が他の馬とほぼ同じだったが、今回のポレールは他の馬より6kg多い65kgである。中山大障害の斤量は59kgに中山大障害1勝につき2kg増という条件である。中山大障害3連覇中のポレールには厳しい条件である。ポレールが勝ちまくっているので、他の出走馬の中には過去に中山大障害を勝った馬はいない。

 そして、いよいよスタートである。去年も書いたが、中山大障害はG1であるべきレースだ。だからG1のファンファーレを使って欲しい。しかし、普通の重賞用のファンファーレが流れ始める。

 まず最初(2番目だったかな)の障害でセンターゼウスがつまづいてしまう。今日はどうしちゃったんだろう?センターゼウスは最後方からの競馬になってしまう。といっても先頭からの差はそれほどない。

 そうこうしてるうちにポレールが先頭にならびかける。今日も先行してそこから抜け出そうという戦法である。飛越の巧さを生かすには前の馬にじゃまされない位置にいたほうがいいだろう。

 そして各馬年に2回しか使われない大竹柵や大生垣を飛び越え、谷に潜り進んでゆく。そうこうしているうちに一頭落馬。バンダムフェイスである。

 そして2回目の大竹柵を飛んだとき、センターゼウスがバランスを崩してしまう。落馬こそしなかったが、着地の際に故障でも発生したのであろうか?いつのまにか競走を中止していた(;_;)

 そして最後の直線。ポレール4連覇まであと少し、というときに老兵ケイティタイガーが先頭に立ってしまう。そしてそのまま1着でゴールイン。老馬侮るべからず。2年ぶりに中山大障害をかったポレール以外の馬は、9歳のケイティータイガーだ。

 ケイティータイガーは老いてなお盛んといった感じである。京都ではアワパラゴンと接戦を演じ、ここではポレールに勝った。

 ポレールも、惜しくも2着だったがもし定量で行われていれば勝てたはずである。「強い馬が当たり前のように勝つ」というレースがあってもいいはずなので、やはり中山大障害は定量にするべきだと思わせるレースだった。65kg背負ってここまで頑張れるんだから、ポレール偉い!


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