プロは馬券でメシを食う?

バックナンバー('98 2/14 - 3/29)

3/29

中山 日経賞 (G II) 芝2500
5歳上別定

 昨年の覇者ローゼンカバリーが今年も挑む。人気になるだろうが軸はこの馬でしょうがないだろう。中山巧者であり距離適性もあり荒れた馬場を得意としローテーション・近走成績も文句無し。死角が見あたらないときは素直に人気になっても軸にしよう。

 相手はまずステイゴールド。ダイヤモンドS2着の実力馬であり、本賞金が現時点で2420万。底力のありそうな馬だけにこのレースで賞金を上乗せして天皇賞出走を確実にしておきたいところだ。

 それから岡部に再び乗り変わるキラージョー。この馬も中山コースには適性があると思う。3000mを越えるとちょっと力不足に思えるが、2500mなら走るだろう。この馬もここで賞金を上乗せしておきたいところだしきちんと仕上げてくると思う。

 注目されそうなのが菊花賞2着馬ダイワオ−シュウ。菊ではこの馬を本命にして儲けさせてもらった。菊花賞のときも書いたが大物感の漂う馬である。しかし、リアルシャダイ産駒は休養明けは弱い。むしろ使われて強くなるタイプである。天皇賞本番は狙えるが、ここはキャリアがまだ5戦目で鉄砲経験ゼロの馬の叩き一戦目は見送ろう。

 それなりに有力視されている、ファンドリロバリーは血統的に長距離に向いてるとは思えないし(父ジェイドロバリー:母の父ブレイヴェストローマン)ので見送り。  

 また今回もペースがスローに落ち着きそうだが、逃げそうな馬としてはアワパラゴンがいる。確かに展開は有利だが、骨折休養明けで久々の平地。しかも中山大障害のための足慣らしとして出てきたとしか思えない(関係者もそうコメントしている)。まあ、先週のギガトンですらだめだったから、アワパラゴンに期待するのは無理があるだろう。




ローゼンカバリー ステイゴールド1000pts
キラージョー

1着テンジンショウグン配当 213370
2着シグナスヒーローコメント

3/22

阪神 阪神大賞典 (G II) 芝3000
5歳上別定

 ナリタブライアンとマヤノトップガンの世紀の一騎打ちから2年。ことしはシルクジャスティスメジロブライトの2頭の実力が抜けている。一昨年が年度代表馬対決なら今年は同期対決となるのか。

 そのシルクジャスティスとメジロブライトの直接対決は今まで2回ある。昨年のダービー、菊花賞である。ダービーではジャスティス2着ブライト3着という好成績だったが、1着は逃げ馬サニーブライアン。菊花賞ではブライト3着ジャスティス5着であり、先行策を取ったマチカネフクキタルとダイワオーシュウが1、2着である。

 両馬ともにかなりの実力馬でありながら極端な追い込み脚質であり、それ故にお互いに牽制しあい、前からいく馬に漁夫の利を許している。ジャスティスの勝った京都大賞典、有馬記念にしてもブライトが勝ったステイヤーズS、AJCCにしても一方が出走していないという状況での勝利であった。

 つまり、この2頭がともに出走してくるとお互いに牽制しあい逃げ・先行馬が漁夫の利を得てしまう可能性があるのである。メンバーの力関係からこの2頭が抜けていることは間違いないがここはギガトンに注目してみよう。まだ1600万条件であるが今回出走する前からいく馬の中では最も力があると思われる。特に昨年のこのレースでの2着ビッグシンボルと差のない3着が光っている。おそらく鼻を切るだろうが、後ろで牽制しあっている間にゴールを駆け抜けてくれるだろう。

 このレースは堅く治まる傾向にあるのでジャスティス、ブライト共倒れになることはないだろうから、ギガトンからこの2頭に流しておけば充分。




ギガトン シルクジャスティス1000pts
メジロブライト

1着メジロブライト配当
2着シルクジャスティスコメント

3/15

中山 中山記念 (G II) 芝 1800
5歳上別定

 伝統の中山記念も今年は頭数が少なくメンバーも小粒だ。異常気象のせいで調整が難しいのかもしれないが、異常気象が原因だとここ20年ぐらい毎年異常気象といわれており正常気象などしばらくないので理由は他にもあるに違いない。

 そして今年は「異常気」のサイレンススズカが断然の一番人気になるだろう。サイレンススズカといえば去年の3月中山の弥生賞での事件を思い出す。ゲート内で暴れてゲートをくぐって外へ飛び出し騎手も振り落とした。そして、再ゲートインの後は大幅な出遅れ。全く競馬になっていなかった。ことしは気性面での成長はあると思うが、絶対的には信用はおけない。このメンバーの中ではもっとも潜在能力のある馬だがそれ以上に人気になるだろう。スズカの軸は鉄板の様には堅くない。アルミニウム程度には堅いかもしれないが。前走府中で逃げて勝ったが中山の内周りはこの逃げ馬にとって有利に働くので前走並かそれ以上の走りを期待されているようである。そのような見方は「メンバーが前走よりも強くなっている」という事実で相殺されるだろう。

 過去のデータでは前走重賞経験が必須であるようだ。過去10年でサクラチトセオーだけが例外だ。前走重賞の馬となるとイシノサンデー、ローゼンカバリー、スノーエンデバーの3頭。この中ではイシノサンデーが期待できる。密かにリーディングを行くエビショーが鞍上。そして前走京都記念2着が示すように状態も復調気味だ。

 ローゼンカバリーは2番人気になるだろうが、この馬は常に人気が先行しているように思える。人気にならなければ穴として面白いかもしれないが、人気がある時の彼は買わないほうがいい。まして、今回の1800mという距離は彼には短すぎる。

 もう一頭の前走重賞であるスノーエンデバーはどうせ人気にならないだろうから押さえておこう。穴馬として面白そうだし。もう一頭人気の盲点として的場騎乗のジェラスガイが面白そうだ。さらに一発屋サンデーブランチもSS産駒の割に人気にならなそうなので押さえておこう。




イシノサンデー サイレンススズカ1500pts
サンデーブランチ500pts
ジェラスガイ
スノーエンデバー

1着サイレンススズカ配当 350
2着ローゼンカバリーコメント

3/1

中山 中山牝馬ステークス (G III) 芝1800m
5上
 日曜のレースだがこれは木曜日の時点での予想である。私はこれを書いた後日曜の朝まで所用のため留守にするので書き換えることはないだろう。あくまで「木曜の時点での予想である」ということを留意の上お読みいただきたい。

 まず格という点で考えるとファイトガリバーやクロカミが上位にいるものと考えられる。しかしこの2頭は押さえにとどめておこう。

 ファイトガリバーは4歳春のクラシックでの実績(桜1着樫2着)はあるが近走を見ているとあまりパッとしない。しかも調教もよくないときてる。過去のイメージが強烈なため人気先行になりがちな馬である。

 また、クロカミは確かに強いが斤量に弱い馬。トップハンデでどれだけやれるかは疑問である。これが定量戦だったら本命にしていたところだが。

 では本命はというとランフォザドリーム。Run for the Dream という意味だと思うが字余りなため変てこな名前になってしまったと思われる馬だ。ハンデも52kgと手ごろである。前走の京都牝特では復活ビワハイジの2着。ファイトガリバーにも2馬身先着している。この中山牝特は京都牝特組が有利なレースであるので素直に最先着馬を信じたい。

 他に押さえとしてG3ならどうにかなりそうな実力馬オレンジピール。「トルコ石」ステークスで1番人気ながら惨敗したプロモーションも前走の負けぶりから人気薄になりそうな気配なので狙ってみよう。そして穴としてそのターコイズSの勝ち馬ルミネッサンスも軽ハンデの一発がありそうなので押さえておこう。

 格からいえばメジロランバダも上位かもしれないが、距離が1800だと短いだろうしハンデもクロカミに次ぐぐらいに背負っているので切らせていただく。


 3/1の中山競馬は雪のため中止。3/2に代替開催。




ランフォザドリーム クロカミ500pts
ファイトガリバー
オレンジピール
プロモーション
ルミネッサンス200pts

1着メジロランバダ配当 1200
2着ランフォザドリームコメント

2/21

東京 ダイヤモンドステークス (G III) 芝3200m
5上H
 2年連続このレースを制している府中巧者ユウセンショウを軸にしようと思ったが、ハンデがきつそうだ。他の馬より最低2.5キロ多い58.5キロなら軸にするにはちょっときつい。長距離戦でなおかつ馬場も悪くなりそうなので、軽ハンデ馬の前残りに期待しよう。

 というわけでインターパンチを軸にする。900万を勝ったばかりの馬だが、血統的に長距離のほうが走りそうな気がする。ペースもスローになりそうなので先行力のあるこの馬には有利だ。

 混戦模様になりそうだし人気薄を軸にした為相手は手広くしよう。力の衰えの目立つハギノリアルキングとハンデが見込まれ過ぎのエルウェーウィンの両9歳馬以外のすべてに流す。この2頭以外どれが来てもおかしくはなさそうだし。

 今回は能書きよりも買い目のほうが長いな(^^;



        

インターパンチ ユウセンショウ300pts
キラージョー
ユーセイトップラン
ステイゴールド
トキオエクセレント200pts
アドマイヤラピス
ミナモトマリノス
タニノタバスコ100pts
シグナスヒーロー
ミラクルロッキー
サクラシンオー
タイキフラッシュ
ノーザンウェー
 

1着ユーセイトップラン配当 1050
2着ステイゴールドコメント

2/14

東京 東京障害特別 芝3300m
5上H

 今回で廃止となる襷コース。伝統の襷コースを廃止するのは理事長の「障害競走見直し」に矛盾しているようで腑に落ちない。府中の内場馬に馬券売場作るより場外馬券売場を整備するほうが先決だと思うのだが。これ以上府中の帰りの交通が混雑したらどうするというのだ?

 さて、本命はというとケーティタイガー。京都中山両大障害では「年である」という理由で軽視したせいで痛い目に合わされた(ちなみに去年の春の東京特別では当たったんだが馬券を無くしてしまった)。中山大障害では6キロの斤量差があったとはいえポレールを負かしている。この馬は10歳という年齢のわりに衰えていないだろうし、トップハンデでもやってくれるだろう。

 人気になりそうなのはノーザンレインボーだが、東京コースは未経験。人気があるだけに過信は禁物。思い切って切ってしまおう。

 ケイティタイガーを軸として相手には勢いにのるテンジンショウグン。57kgと斤量的に恵まれていると思う。それから中山大障害3着という実績のあるチアズロッキー。そしてアワパラゴンとのコンビでお馴染みの障害界の成長株・林騎手騎乗のフジヤマリジェント。連騰でここに持ってくるのだからやってくれるだろう。




ケイティタイガーテンジンショウグン1000pts
チアズロッキー
フジヤマリジェント

1着ケイティタイガー配当 6150
2着メジロシンドウ観戦記


バックナンバー一覧

予想の表紙

競馬のお時間に戻る。