昨年の中山グランドジャンプの覇者オジュウチョウサンと、昨年の中山大障害の覇者メイショウダッサイの事実上の一騎打ちとなるだろう。とにかくこの２頭が抜けている。昨年のこのレースはこの２頭のワンツーで決まったが、勝ったのはオジュウチョウサンだった。しかし、今年は逆転もありうる。というわけで、メイショウダッサイを本命としよう。

　まず、当然のことであるが、両頭とも昨年より１歳年をとっている。オジュウチョウサンは今年で10歳と、現役競走馬としてはかなりの高齢である。Ｊ・ＧＩ７勝で特に中山グランドジャンプは５年連続勝利という実績馬だが、さすがに年齢による衰えは少しはあるだろう。事実前走の京都ジャンプＳでは３着に敗れて障害重賞の連勝記録がストップした。また、それ以来の休み明けというところも気になる。それでも他に強い馬がいなければ６連覇もあるだろうが、今年は昨年の最優秀障害馬メイショウダッサイがいる。

　そのメイショウダッサイも８歳と高齢ではあるが、10歳に比べたらまだまだ若い。むしろ年を重ねるにつれて力をつけてきたという感じである。前走の阪神ジャンプＳでも圧勝と、順調なステップでここに臨む。昨年の中山大障害を勝って悲願のＪ・ＧＩ制覇を遂げたが、やはり王者オジュウチョウサンを破って制覇してこそ障害界の頂点を極めたと言えるだろう。今回はその大きなチャンスだ。この馬は私の出資馬サンビスタの従弟であるが、サンビスタも牝馬の最高齢ＧＩ記録を持っていた（半年後にストレイトガールに更新されたが）晩成タイプの馬である。そのサンビスタと４分の３同じ血統なので、この馬も晩成タイプだろう。今回はメイショウダッサイの勝利に期待したい。

　というわけで、メイショウダッサイを頭、オジュウチョウサンを紐にした馬単一点で勝負しよう。知名度や実績で優っているオジュウチョウサンの方が人気になっているが、勢いという点ではメイショウダッサイに分があると見た。