プロは馬券でメシを食う?

バックナンバー(11/7-11/28)

11/28

東京 ジャパンカップ (G I) 芝2400m
4歳上定量

 外国馬の多い国際競走。普段別の場所で走ってるので力関係の比較が困難であり、また、招待競走ゆえに外国馬がすべて本気で走ってくるとは限らない。海外で実績のある外国馬が顔見せだけで出走してきて人気で凡走することもよくある。3歳戦を除くと最も難解なG1である。

 どうせ難解なレースなのだからモンジュースペシャルウィークのような人気を背負いそうな馬よりも穴っぽい馬を狙おう。

 本命はウメノファイバー。府中では3戦3勝でしかもそのすべてが重賞である。末脚を活かして追い込むタイプだけに府中は得意中の得意。しかも、日本の牝馬の連対がここ数年続いている。秋華賞では休み明けのため4着だったが、叩いてこの得意コースを使って来たのだから今回は狙い目である。

 相手は手広くいこう。というよりほぼ総流し。アンブラスモア以外の馬すべてに流す。アンブラスモアは来そうにないが、その他の馬にはすべてチャンスがありそうなので。





ウメノファイバー タイガーヒル200pts
スティンガー
オースミブライト
ラスカルスズカ
インディジェナス
スエヒロコマンダー
ステイゴールド
フルーツオブラヴ
ハイライズ
スペシャルウィーク
モンジュー
ボルジア

1着スペシャルウィーク配当 23,190
2着インディジェナスコメント

11/21

京都 マイルチャンピオンシップ (G I) 芝1600m
4歳上定量

 創設以来1番人気の馬が連に絡むことが多いレースである。しかも「武豊以外の騎手が騎乗する1番人気馬」は必ず連に絡む。武豊の場合、乗るだけで必要以上に人気になるので、本来1番人気にならないであろう馬が1番人気になることがあるからなのだろう。実際、マイルCSでは武豊騎乗ということだけでスピードワールドやビコーペガサスのような「何でこの馬が1番人気なの?」って馬が1番人気になっている。

 それだけ1番人気の信頼性の高いレースである。しかもマイルのスペシャリストが勝つレースであり、その年の安田記念馬が出てくれば活躍する可能性が高い。その1番人気の安田記念馬がエアジハード。秋の天皇賞でも鉄砲で3着と好走したが、適距離にもどった今回はほぼ間違いなく連に絡むだろう。

 ではもう1頭の人気馬ブラックホークはどうだろうか?武豊騎乗ということが気になるし、去年の安田記念で2番人気で惨敗しているところを見ると、G1ではちょっと力不足なのかもしれない。武豊はマイルチャンピオンシップはあまり得意ではない。JCを1週前に控えた「谷間のG1」なので中だるみなのだろうか?というわけでブラックホークは消し。

 マイルCSが得意な騎手と岡部と横山典である。ここ4年交互に勝っている。では去年は岡部が勝ったので今年は横山典か?というより岡部は出ていないので必然的に横山典ということになる。その横山典が騎乗するのがアドマイヤカイザー。しかも武豊が主戦をつとめている馬に乗り替わりである。「武豊から乗り替わりの馬」というのは馬券的には非常においしい。それほど人気にならない割には好走することが多いからである。前走は展開不利だったが、末脚の活かせる 展開になればチャンスは充分ある。

 それ以外に狙える馬としては、一昨年の2着馬で今回は果敢に逃げると思われるキョウエイマーチ。マイルならG1でもどうにか勝負になるであろうキングヘイロー。昨年の2着馬ビッグサンデー。今年のNHKマイルC2着のザカリヤ。といったマイルのスペシャリスト的な存在を狙ってみる。





エアジハード アドマイヤカイザー1000pts
キョウエイマーチ
キングヘイロー
ビッグサンデー500pts
ザカリヤ

1着エアジハード配当 1,110
2着キングヘイローコメント
的中: 1000pts x 11.1 = 11100pts

11/14

京都 エリザベス女王杯 (G I) 芝2200m
4歳定量

 かつては4歳限定の牝馬によるレースだったが、96年から古馬に解放され、古馬が出走できる唯一の牝馬限定G1となった。古馬に解放されてからは、4歳馬の連対はない。秋のこの時期では4歳馬はまだ成長途上で2kgの斤量差だけではまだ古馬のほうが上なのだろう。過去のデータによると連対の中心となるのは5歳馬である。今年の5歳の世代はここ5年ぐらいの中では最もレベルの高い世代なので、今年は素直に5歳馬を中心に狙ってみよう。

 というわけで軸はエガオヲミセテ(何が「素直に」なんだか)。G1馬だと人気になるだろうから、有力馬の中でそれほど人気にはならないような馬から狙ってみる。マイルがベストな馬なので問題は距離だが、今回はスローに流れそうなので2200mならこなせるだろう。鞍上が絶好調の蛯名というのも心強い。

 相手は、牝馬限定戦の鬼メジロドーベルに昨年の牝馬2冠馬ファレノプシス、オークス馬エリモエクセルと実績上位の古馬を狙う。さらに一発のありそうなナリタルナパークランフォザドリームといった昨秋の牝馬G1・2着馬を押さえておく。

 4歳馬は割引いて考えて勝負馬券の対象からは外すが、2,3着が多く安定した走りを見せているクロックワークの複勝なら検討可能。





エガオヲミセテ メジロドーベル1000pts
ファレノプシス
エリモエクセル
ナリタルナパーク500pts
ランフォザドリーム

1着メジロドーベル配当 5,270
2着フサイチエアデールコメント

11/7

京都 菊花賞 (G I) 芝3000m
4歳牡牝定量

 「強い馬が勝つ」といわれる菊花賞である。抜けた存在がいないときはやや荒れることもあるが、今年のように3頭抜けた馬がいるときは堅そうである。ダービー馬アドマイヤベガ、皐月賞馬テイエムオペラオー、そして皐月賞、ダービーとも勝ち馬と差のないレースをしたナリタトップロード。この3頭のボックスを買うとまず的中はすると思うのだが、配当を考えると1点に絞りたい。

 長距離はよく「騎手の腕」による影響が大きいといわれる。折り合いの付け方や仕掛けるタイミング、その他騎手による長距離戦独特の様々な駆け引きが繰り広げられる。上記の3頭の中で長距離戦のうまそうな騎手を狙えばいいだろう。

 騎手の腕で選ぶとしたら、アドマイヤベガテイエムオペラオーの1点である。アドマイヤベガの武豊は2年目で菊花賞を勝つなど説明するまでもなく長距離巧者である(長距離だけ巧いのではないが)。馬自体も京都新聞杯を勝つなど調子がよさそうなので逆らえない。また、テイエムオペラオーの和田竜二も新人の時にステイヤーズSを勝った騎手である。若い割に長距離は得意な騎手といえる。ナリタトップロードの渡辺薫彦は25歳ながらダービー2着になるようにプレッシャーには強そうだが、武、和田両騎手に比べると長距離戦の腕が見劣るような気がするので、ナリタトップロードを消すことにする。

 人気を集めて距離が持たずに消えてくれうなラスカルスズカオースミブライトの2頭がともに前走負けたため人気にすらなってくれなさそうなのが残念である。ラスカルスズカはサイレンススズカの弟とということで人気がある馬だが、馬券では人気になってくれなさそう。母がスプリンターなので、3000mは持たないだろうし、サイレンススズカに至っては陣営が菊花賞を使わずに天皇賞に出してくるところを見ても距離がもたなそう。兄と同厩であり、陣営は「兄よりも長距離適性がある」と言っているようだが、要は同厩舎のアドマイヤベガのペースメーカーとして出すのだろう。また、オースミブライトは神戸新聞杯を勝って、直接菊花賞に出せばよかったものの、京都新聞杯を使って敗れたのが余計だった。オースミタイクーン産駒が3000m持つとは思えないし。

 3強の内の1点を狙って高配当が得られるとしたらJRAのCMが秋華賞、天皇賞に引き続き「まぐれでSorry 万馬拳」なので、今週も荒れると読み大穴狙いをする人が増えて人気が割れることだろうか。期待はしているのだがどうだろう。「JRAのCMには出目のサインが含まれてる」なんてことは、いかにも馬券にはまりすぎて頭がおかしくなった人向けの本に書かれていそうなことなのだが。冷静に考えるとJRAの馬券は総売上の一定率を控除率(つまり胴元の取り分)にするパリ・ミシェル方式なので、馬券が売れさえすれば胴元の利益は変わらないので、胴元が出目操作をしているとは考えにくいのだが。ましてや、万が一出目操作が行われていたところでCMを通じて公開することはあり得ない話だ。





アドマイヤベガテイエムオペラオー5000pts

1着ナリタトップロード配当 780
2着テイエムオペラオーコメント

バックナンバー一覧

予想の表紙

競馬のお時間に戻る。