Share
  1. 競馬のお時間 >
  2. そこに馬がいるからだ >
  3. グランド牧場見学記'12

グランド牧場見学記'12

12/9/13

 先日(2012年8月15日)、オーナーブリーダーとしても有名なグランド牧場の真歌トレーニングセンターを見学してきた。北海道旅行中に立ち寄ったのであるが、その旅行中の様子は私のホームページの放浪記というコーナーに北海道放浪記’12を書いたのでそちらを参考にしていただきたい。ここでは牧場見学の様子をレポートする。

 グランド牧場は公式ページや競走馬のふるさと案内所にも明記されてある様に、一般の人の見学は不可の牧場であるが、私は昨年ユニオンオーナーズクラブに入会したため見学可能となった。私にとってグランド牧場といえば競走馬のネーミングセンスの素晴らしさでファンになったオーナーブリーダーであり、生産者というよりは馬主としてファンだったのだが、ユニオンに入会したのだから生産者としても応援して行こうと思う。もっとも、ユニオンに入会したのはグランド牧場の馬に出資したり牧場を見学に行ったりしたいからという理由が大きいのだが。

 現地で宿泊したのは静内ウエリントンホテル。ユニオン会員特典で割引となる会員御用達のホテルだ。ホテルを出てこれまたユニオンの法人割引料金が適用される日産レンタカーまで行って車を借り、真歌のグランド牧場を目指す。しばらく行くとグランド牧場と書いた門が見つかったので中に入った。約束の時間よりも早かったが、周辺に車を停めて休めそうな場所がなかったので敷地内に入った。ユニオンに取り次いでもらった時に「まずは事務所に行って下さい」と言われたのでそれらしき建物の横に車を停めようとすると、その建物の中から女性の方が出てきた。時間が予定より早かったので車の中で待機していようかと思っていたのだが、その人が案内の方の様で話しかけてきた。

 車を停めるとその案内の女性が「いつもホームページ等でうちの牧場のことを取り上げて下さってありがとうございます。」と話しかけてきた。ホームページの存在がバレてたのか(爆笑)。それから、フェイスブックをやっていることも分かっていたらしい。それから、数年前まで社長さんの親戚の方と飲み屋でいつも飲んでいたという話をしたら、「もしかして」といって事務所に戻り「先生」と呼ばれている人物を連れてきた。その人は関東に住んでいて数年前まで府中の飲み屋を出入りしていたしたまにグランド牧場の所有馬の口取りにも出ていた方なので、まさかこんな所にいるわけないと思っていたのだが、やはり別人だった。ただし私が知っているTさんの甥にあたる方らしく苗字も生家の牧場も一緒だった。

 それからアロースタッドにいるものだと思っていた種牡馬スマートボーイがグランド牧場に戻ってきていて、競走馬と同じ厩舎に繋養されているとのことだった。種付けシーズン以外はグランド牧場に戻って来ているそうだ(サウスヴィグラスやスズカマンボはアロースタッドのまま)。事前の申し込みはしていなかったが、出資馬であり同じ建物に繋養されているレイキッシュボーイを見せてもらった後で、お父さんも見せていただくこととした。

 牧場では出資馬全て(サンビスタレイキッシュボーイダンスカーニバル11)とその他のユニオンの1歳募集馬を見せてもらった。グランド牧場は広くて目的の馬もあちこちの建物にいるので車で移動である。案内の人が牧場の車の運転席に乗ったので、その車に乗って行くのかと思ったら、自分の車でついてくるように言われた。まるで馬しかいないサファリパークの様だ(笑)。まあ、もちろん馬が放し飼いされている中を走るわけではなく、自由なコースを走っていいわけではないのでサファリパークとは違うか。馬の見学は厩舎の中にいるのを見せてもらうという形ではなく、見学予定の馬を厩務員さんが厩舎の外まで引っ張って外で見せていただくというものだった。ひと通り見た後は歩いている所を見せてもらえる(一口馬主をやっている人なら募集馬のDVDの様なイメージと言えば分かりやすいだろうか)。

 レイキッシュボーイを見せてもらった後は、同じ建物にいるとのことでお父さんであるスマートボーイを見せてもらった。予約をしていなかったが急遽こちらのリクエストに応えていただいてありがたい(まあ、当日朝までスマートボーイがグランド牧場に戻ってきているということを知らなかったので当然予約していないのだが)。

スマートボーイ サンビスタ レイキッシュボーイ
スマートボーイ サンビスタ レイキッシュボーイ

 なお、見学した日の1週間後に3歳馬サンビスタは入厩に備えてグランド牧場の遠野ステーブルに移動となった。今思うとちょうどいい時期に真歌を訪れたのだった。岩手県にある遠野も遠野馬の里などがあり、馬好きにとっては魅力的で行ってみたい街ではあるのだが行ったことは無い。まあ、グランド牧場の遠野ステーブルは本格的な育成牧場でありおそらく見学はできないだろうけど。

 ユニオンで募集している1歳馬は5頭全て見せていただいたが、DVDを見た時点で既に出資を決めているダンスカーニバル11以外ではダッシングハニー11(ラブミーチャンの下)が、良く見えた。思ったより大きな馬格だった。ただし、その馬は見学に行った時点ですでに満口だったというのが残念。やはり人気の馬だけあるな。

ダンスカーニバル11 ダッシングハニー11 ミリョク11
ダンスカーニバル11(出資馬) ダッシングハニー11 ミリョク11
プレシャスキャット11 ウェスティンタイム11 ユニオンの1歳募集馬たち
プレシャスキャット11 ウェスティンタイム11

 最後に案内係の人や厩務員さんと話していると「何故うちの牧場を応援するようになったのですか?」と聞かれたので、「馬主として競走馬に粋な名前を付けるネーミングセンスが気に入ったから」等と答えていたらグランド牧場の(馬主としての)馬の名前の話となった。そこで、見学の際にナンテカの半妹(ウェスティンタイム11)を見せてもらったこともあり「ナンテカ」という馬名の由来を聞いてみた。以前「社長の口癖」だという噂を耳にしたことがあったのだが、聞いてみるとまさにその通り、噂は本当だった。

 今回の訪問は出資馬とユニオン募集馬を見るということでそれらの馬がいる場所を回ったのであり全ての施設を見て歩いたわけではないが、グランド牧場は施設面でも日高ではトップクラスに入るのではないかと感じられた。実際2001年あたりに生産牧場の賞金ランキングで社台系3牧場に次ぐ4位だったこともある名門牧場だし。また、一般の見学は不可の牧場ということで、お固くて見学者のことも良く思っていない牧場というイメージがあったのだが、そんなことは全然なくて丁寧に対応していただいた。これでこそユニオンに入会した甲斐があるというものだ。

 なお、Google+でこの時の写真のアルバムを作成しました。興味のある方はこちらをどうぞ。ここのページに載せた写真以外にもいろいろ載せていますし、ここのページで使用した写真もここより大きくて画質も良いです(その分容量が大きいですが)。


もどる
もっともどる