というわけで、12月19日私は東京競馬場の最寄り駅である府中本町駅から武蔵野線(通称:ギャンブル列車)に乗り、船橋法典にいった。距離的には都心をまわった方が近いが、乗り換えがないので東京郊外を迂回している電車でいった。
大障害の話をする前に昼休みになかなかおもしろいレースを見たので少し書いておく。ただし、そのレースの馬券は売っていなかったが。なぜか昼休みにどっかで聞いたことのある音楽が・・。関東のG1の本馬場入場の音楽である。何かと思ったら、競馬学校騎手課程15期生の模擬レース、つまり来年3月デビュー予定の騎手候補生たちによるレースを行うそうである。そしてG1のファンファーレがなり、レースが始まる。その実況がなかなかおもしろい。というのは実況が騎手の名前をいうときに「先頭は××××(馬の名前)、鞍上には○○、東京都出身マラソンが得意です」などのようにレース中に騎手の名前が出てくる時にその騎手のプロフィールが入るのだ。ただでさえ競馬の実況は難しいのに、プロフィール入りで実況できるアナウンサーに感心してしまった。
では、大障害の話をしよう。私の買い目は予想に書いた通り、ノーザンレインボーとゴッドスピードの1点。7レースで万馬券が的中したため、5000円と多めに賭けておいた。今年は8頭立て。私が生観戦した中山大障害では最も多い頭数である。でも、もっと増えて欲しいのだが。
そして重賞のファンファーレが鳴り始める。なぜデビューもしてない騎手と引退して練習用の馬になった馬で行われるレースでG1のファンファーレが鳴るのに、大障害はG1のファンファーレじゃないのか納得がいかない。この日の最も格の高いレースは模擬レースなのか?まあ、来年からG1になるようなのでよしとしよう。
大本命ノーザンレインボーが鼻を切る。障害には特設カメラが設置されていて、障害を飛越する際にはそのカメラからの迫力のある映像がターフビジョンに映し出される。このファンサービスは今年から始まったらしい。やはりレースの見所は年に2度しか使われない大障害コース。各馬大生垣、大竹柵を飛び越えてゆく。一周目は各馬無事に飛越した。そして2周目。向こう上面から正面に向かってくる途中、大生垣にて先頭をゆく馬が落馬。一番人気のノーザンレインボーである。悲しきかな、この時点で私の馬券がはずれることが確定。先頭はゴッドスピードに変わる。
ゴッドスピードがノーザンレインボーに変わって逃げるが、4コーナーではばてていた。どうしたんだ2番人気馬。そして直線抜け出したビクトリーアップが後続を大差で突き放す圧勝である。見事なまでの圧勝だ。
結果は次の通り。
着順 | 枠 | 馬番 | 記号 | 馬名 | 性 | 齢 |
負担
重量 | 騎手 | タイム | 着差 | 馬体重 | 調教師 |
単勝
人気 |
||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | 3 | ビクトリーアップ | せん | 6 | 59.0kg | 横山義行 | 4:44.1 | 460Kg | 0 | 吉永正人 | 3 | |||
2 | 5 | 5 | メジロファラオ | 牡 | 6 | 59.0kg | 大江原隆 | 4:45.8 | 大差 | 464Kg | 0 | 大久保洋吉 | 4 | ||
3 | 2 | 2 | ケイティタイガー | 牡 | 10 | 61.0kg | 嘉堂信雄 | 4:45.9 | クビ | 468Kg | -4 | 吉岡八郎 | 5 | ||
4 | 1 | 1 | エアファントム | 牡 | 6 | 59.0kg | 鈴木寿 | 4:46.0 | 1/2馬身 | 462Kg | +4 | 伊藤正徳 | 6 | ||
5 | 7 | 7 | ゴッドスピード | 牡 | 5 | 59.0kg | 西谷誠 | 4:46.2 | 1 1/2馬身 | 500Kg | -6 | 瀬戸口勉 | 2 | ||
6 | 4 | 4 | エルウェーウディー | 牡 | 6 | 59.0kg | 林満明 | 4:48.0 | 大差 | 446Kg | +2 | 坪憲章 | 7 | ||
7 | 8 | 8 | カミノリファード | 牡 | 7 | 59.0kg | 成田均 | 4:49.6 | 10馬身 | 470Kg | 0 | 鈴木伸尋 | 8 | ||
中止 | 6 | 6 | ノーザンレインボー | 牡 | 9 | 61.0kg | 田中剛 | 468Kg | -2 | 鈴木康弘 | 1 |
ノーザンレインボーは東京障害特別(春)でも私の目の前で落馬した。その時も◎をいっぱい背負った一番人気だった。しかも襷コースだった。今回と似たようなシチュエーション。なんで私が見にいった時に限って落馬するんだろうね。
グレードの付かない障害重賞はこれで最後。来年からは中山で行われる2つの障害重賞はG1となる。春は中山スプリングジャンプと名称変更となるようだが、秋は障害がジャンプと名前が変わろうが「中山大障害」という名前は残される。やはり伝統あるレースなので、来年からも暮れの風物詩であって欲しいものだ。