’01 中山グランドジャンプ観戦記

2001年4月14日

 ヨーロッパで口蹄疫という病気が馬の間で流行っているらしい。そこで、この国際レースにもヨーロッパの馬は参加無し。その代わりといってはなんだが、前走ペガサスジャンプSを外国馬ということで3kg余計に背負わされたことをものともせずに圧勝したニュージーランドのランドという馬が人気を集めていた。タカモト式予想なら中山グランドジャンプなのでランドが勝つ筈なのだが、所詮そんなこじつけは当たっても単なる結果論である。ちなみに95年にJCを勝った馬の名前もランドだが、その馬とは別の馬である。

 時間が無くて予想を公開することができなかったが、私はもつれる展開になると強そうなヨイドレテンシの複勝を買う。買った馬券それだけ。一昨年の3着馬だし。(ただし当時は国際レースではなかった。)

 グランドジャンプの前に、先日行われた英国のグランドナショナルの映像が映し出された。世界最高峰の障害レース。雨の中30頭近くの馬が出走してきて、完走したのはたったの4頭。すさまじいレースだ。1頭落馬したら、その馬が障害を飛ばずに横に走り始めたため、後ろから来た馬がその影響を受けて何頭も落ちてしまったことが印象的だった。

 さて、今回から425mという新コースで行われる。従来は平地コースを走るのは最後の4コーナーからだけだったが、この4250mコースは2コーナーから平地の芝外回りコースを使用する。その平地コースにも置き障害がおかれ、以前よりパワーアップしている。ここで中山の置き障害初見参とか書いたが、置き障害は普通のオープン特別でも使用されることもあり、別にそれほど珍しい物ではないようだ。私は最後の直線におかれた最終障害(当然置き障害)の前に陣取る。

 さて、私の狙い馬ヨイドレテンシと1番人気馬ランドは毛色も枠も一緒で勝負服も似ているので区別が付きにくかったりする。勝負服の模様でどうにか区別がついたが。

 いよいよレーススタート。中山グランドジャンプといえば襷コースの大障害。年に2度しか使われない。1度目の大竹柵は全馬無事にとんだが、それから1周してきて今度は大生垣。この直前で大波乱が起きる。馬が1頭躓き落馬。その落馬した馬に躓いてさらに2頭落馬。そのうち1頭はダントツの1番人気馬ランドである。ここで早くも(?)波乱となった。

 ヨイドレテンシはそのうち前のほうに上がっていった。最後の直線では4番手につける。そして、3番手を行くヤスノテイオーが私の目の前で落馬。落馬した馬には失礼だが、ヨイドレテンシが3着になるチャンス。というより3着だと思ったのだが・・・。レースは昨年の覇者ゴーカイの圧勝。場内モニターのカメラがぶっちぎりのゴーカイを写している間に、ヨイドレテンシはダンシングターナーに抜かれて4着になっていた。惜しかった。

 落馬競走中止したと思っていたランドが忘れたころに目の前を通り過ぎていった。落馬はしたものの再騎乗して競走を続行していたらしい。大差のビリ(7着)だったが、落馬しても再騎乗して完走するニュージーランドの騎手の根性は大したものである。

着順 馬番 記号 馬名 負担
重量
騎手 タイム 着差 馬体重 調教師 単勝
人気
17 9ゴーカイ      8 63.5kg横山義行4:52.3 基準タイム 514Kg-4郷原洋行 2
27 8ミナミノゴージャス 6 63.5kg田口大二郎4:53.6 8馬身 478Kg 0河野通文 6
33 3ダンシングターナー 6 63.5kg熊沢重文4:55.2 10馬身 532Kg-14武邦彦 4
46 6ヨイドレテンシ   7 63.5kg出津孝一4:55.7 3馬身 488Kg 0吉岡八郎 9
55 5[外]カンパネール   せん 7 63.5kgS.ミラー4:57.2 9馬身 520Kg 前走計量不能J.エリオット 3
64 4(父)フジノセイガイハ  7 63.5kg嘉堂信雄4:59.1 大差 534Kg-2菅谷禎高 11
76 7[外]ランド      せん 7 63.5kgE.ラム5:08.1 大差 512Kg+10M.ウーレガン 1
中止1 1(父)ヤスノテイオー   6 63.5kg植野貴也   480Kg-14土門一美 5
中止8 11コバノスコッチ  せん 8 63.5kg山本康志   464Kg+6高松邦男 7
中止2 2チアズニューパワー 6 63.5kg三浦堅治   522Kg-2増沢末夫 8
中止8 10(父)ランスルーザターフ 6 63.5kg穂苅寿彦   500Kg+2萩原清 10

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