新潟ジャンプステークス@中山競馬場’00

2000年8月20日
 4年ぶりの夏の中山開催。通常ならこの時期は新潟開催なのだが、今年は新潟競馬場改装中につき中山で開催が行われる。昨年から始まった障害レースグレード制導入に伴い、新潟ジャンプステークス(J・G3)が創設された。それも今年は中山競馬場で行われた。

 中山での障害重賞といえば大障害コース。当然のようにこの大障害を使うレースはJ・G1に格付けされている。しかし、今回は中山競馬場初のJ・G3。まさかこの程度のレベルのレースでは大障害は使わないだろうな。大障害を使ったら全馬落馬競走中止でレース不成立ということにもなりかねないし。

 というわけで、この中山でのJ・G3を見るために中山競馬場にいくことにした。ここで紹介した夏休みの宿題をやって持っていき、提出すると中山競馬場の無料入場券(この開催と次の開催で有効)1回分をもらった。もう1回中山に来いということか。入場料200円は得することになるが、中山までの交通費のほうがもっとかかるんだよな。

 この日私はJRAカードで指定席を取っていた。ゴンドラ席1階だ。3300円。ゴンドラ席は初めてだ。エレベータで中に入ると、なんかシティホテルのロビーといった雰囲気の場所があった。なかなかきれいだ。ただし、きれいすぎて競馬場という感じがせず、何か落ち着かない。席は4人掛けのテーブルが何個かならんだ、まるでレストランのような部屋にある。ウエイトレスに注文するとビールや食事(有料)を持ってくるのでレストランそのものといった感じか。レースを見る場所はそのテーブルとは別に部屋の外にある。レースになるとみんなそこに移動する。感想はというと、それなりに快適だが、3300円のコストパフォーマンスがあるかどうかは疑問というところである。ただし、この時は1人でいったが、4人ぐらいのグループでいくにはよいかもしれない。

 ずいぶんと本題からそれたので話を障害に戻そう。このレースは芝外3350mというコースを使うそうである。競馬新聞を見ると襷コース(大障害)が使わないようで、コースレコード欄には「新設」と書かれている。次にこのコースを使うのがいつなのかはわからないが。中山競馬場といえば大障害を除いてダートしか障害が行われないが、この大障害を使わない芝の障害レースとはどんなものなのだろうか。

 答えはやはり「置き障害」である。直線の急坂で有名な中山競馬場であるが、最後の直線の急坂の手前に置き障害が設けられた。あと、芝コースの3角と4角の間にも。普通は障害の直線芝コースといえば、4角から芝コースに入って直線の攻防となるが、この新設コースでは3角ですでに芝コースに入る。だから3角と4角の間にも置き障害が置かれるのである。置き障害が中山競馬場に初見参である。

置き障害@中山

 レースのほうはトキオエクセレントが逃げる。トキオエクセレントといえば平地での実績もある馬である。この馬が平地の脚だけで逃げ切ってしまうのではと思われたがそうは甘くなかった。さすが置き障害である。置き障害がなかったらたぶん逃げ切っていただろうが。結局1番人気のチアズニューパワーが貫禄を見せて勝った。しかし、2着には伏兵ホッカイマーカムが突っ込んできて馬連2万馬券である。このレースの出走馬のほとんどが出走した福島ジャンプSの覇者スチュードベーカーは3着。

 ちなみに夏休みの宿題は成績優秀者の中から抽選で100名にプレゼントが当たるが、その100名の中には惜しくも入っていなかった。当選者は全員満点らしい。馬券は当たらないが、プレゼントも当たらない。この土日で当たったのは日曜日にあまり当たらないためノーホーラ回避のために無理矢理当てにいった1.3倍の複勝100円分だけだし。

 ちなみに買ったばかりのデジカメを持っていったら、このページにある置き障害の写真を取った後に電池が切れ、肝心のレースが取れなかった。本当は滅多に見れない置き障害を馬が飛び越えるシーンを取ろうと思ったのだが。デジカメ持っていくときは忘れずに換えの電池も持っていこう。


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