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「プロは馬券でメシを食う?」名場面集 '15下半期-'25上半期

 1995年の夏に予想を始めてから今年で30年。当時はWWW黎明期といえる時代だったが、その頃から予想を書き始めて30年後の今も続いている予想はおそらく日本にはほとんど無いだろう。今から20年前に10周年記念企画として「プロは馬券でメシを食う?」名場面集 '95-'05夏、10年前に「プロは馬券でメシを食う?」名場面集 '05秋-'15夏というのをやったのだが、それから更に10年経ってしまった。我ながらよく続くものだ。というわけで10年前に書いたものの続きとして'15年下半期からの名場面を振り返ってみよう。なお、タイトルは今までの「秋〜夏」ではなく実態に合わせて「下半期〜上半期」とした。始まった当初は週に1レース書くか書かないかだったのが、'06年以降は中央競馬のほぼ全ての重賞を予想するので、読み返して名場面を選ぶのも大変だ(笑)。というわけで10年間の予想から選りすぐりの名場面をここに紹介しよう!


2015/9/13
京成杯オータムハンデ(GIII) 芝 1600m
6万馬券的中レースである。血統が良くコースも得意な割にハンデに恵まれていたフラアンジェリコを本命として馬連+ワイド総流しで勝負したら見事に勝利!ハンデ戦らしい接戦を制した。2着にも人気薄のエキストラエンドが来て高配当をもたらした。ワイドも2点的中し、そのうち1点は万馬券だ。

2015/9/20
ローズS(GII) 芝 1800m
タッチングスピーチを本命にしたら勝ち、2着には対抗のミッキークイーンが来て馬連的中。買い目は馬連的中だが、◎→○→▲のワンツースリーで決まった上に、残りの印を入れた馬4頭も4〜7着とパーフェクトな予想だった。1〜7番人気の7頭の印を入れているので人気馬ばかり狙ったら堅く決まったように見えるかもしれないが、7番人気馬を本命にして勝っているのだから会心の予想だった。

2015/12/6
チャンピオンズカップ(GI) ダート 1800m
私の出資馬サンビスタを本命として、馬連万馬券とワイド2点を的中したレースである。前年のこのレースでは出遅れと展開不利があっても4着だったが、この年は前走のJBCレディスクラシックでホワイトフーガにぶっちぎられたせいか単勝50倍の低評価だった。しかし、その低評価を覆して見事な勝利で、牝馬として史上初のJRAダートGI勝利を飾った。馬券が当たったことも嬉しかったが(実馬券は予想に書いた買い目に加えてサンビスタの単複も買っていた)、このレースでは口取りにも参加したので私の競馬人生の中で最も思い出深いレースとなっている。その時の様子は競馬フリーペーパー「ウマフリ」に寄稿したコラム「サンビスタと共に口取りへ」に詳しく書いた。展開次第では勝てたかもしれない前年のレースを生で観ていた私にとっては勝ててもおかしくない馬だったのだが、管理調教師である角居勝彦師の著書「競馬感性の法則」には「なぜ勝てたのか、いまでも説明できません。」と書かれているのが何とも…。

2016/1/6
京都金杯(GIII) 芝 2000m
荒れると思って単勝37.7倍の人気薄テイエムタイホーを軸に流したら2着に来て馬連万馬券(&ワイド1点)的中!前年は東西金杯が両方的中したが、この年も東西金杯の両方で払い戻しがあった。ただし、この年の中山金杯は予想的中ではなく押さえてた馬が放馬して競走除外になったことによる返還である(汗)。この日は出資馬のアレイオブサンが京都競馬場でデビューということもあり、私は京都に遠征していた。目の前で観ていた方の金杯がちゃんとした的中だったので良かった。ただし、遠征の目的のアレイオブサンはビリだったが。

2016/5/15
ヴィクトリアマイル(GI) 芝 1600m
前年の勝ち馬でその前年も3着だったストレイトガールが7歳という年齢のせいか人気がなかったので本命にしたら見事に勝利!印を打った馬5頭がすべて掲示板という会心の予想だった。ただ、2つ前の項に書いた私の出資馬サンビスタのチャンピオンズカップでのJRAにおける牝馬の最高齢GI勝利という記録がわずか半年で破られたのはちょっと残念。

2016/8/7
小倉記念(GI) 芝 2000m
前年の2着馬ベルーフからほぼ総流しをしたら、ベルーフが2着に来てくれた。そして勝ったのは11番人気の伏兵クランモンタナで、馬連万馬券となった。網を広く張っていたら大きいのが引っかかってくれた。これがあるからハンデ戦は手広く行くに限る。

2017/3/26
マーチS(GIII) ダート 1800m
10番人気のインカンテーションを本命にしたら勝利。そして、馬連万馬券的中!ハンデ戦では「重ハンデの高齢馬」は若い時の活躍のせいでその時点の実力より重いハンデを背負わされていることが多いので、私の予想スタイルでは基本「消し」なのだが、マーチSは不思議と高齢馬でも活躍するので、この馬の実力&実績を信じて軸にしたら見事に勝利を掴んだ。相手にもっと人気のない馬が来てくれたらさらに儲かったのだが(笑)。

2017/9/17
ローズS(GII) 芝 2000m
角居厩舎3頭出しということで、その3頭の中からルメールを起用してきた私の一口出資馬クイーンマンボを本命にした。ダートで活躍してきたが、スズカマンボの姪で父マンハッタンカフェ、母父シンボリクリスエスなので血統的には芝向きでり、デビュー前は芝での活躍が期待されていた馬だ。しかし、芝は向いていなかったようで、12着に敗退。勝ったのは同じ角居厩舎でクイーンマンボよりも人気がなかったラビットランだった。なお、そのラビットランは翌年のブリーダーズゴールドカップでも1番人気のクイーンマンボを下して勝っている。クイーンマンボは芝でもダートでも同厩舎のラビットランと一緒に走ると人気で勝って結果で負けるのか…。

2017/11/11
武蔵野S(GIII) ダート 1600m
マーチSに続いてインカンテーションを本命にしたら勝って、またしても馬連万馬券的中!インカンテーションはこの間かしわ記念2着に白山大賞典勝利と地方交流重賞で活躍していたのでさすがにマーチSほどには人気薄ではなかったが、2着に人気薄のサンライズソアが来て万馬券的中となった。なお、相手本線はサンライズノヴァだったのだが、名前が似ていてよくどっちがどっちかわからなくなるサンライズソアが来た。

2017/12/23
中山大障害(J・GI) 芝 4200m
◎オジュウチョウサン、○アップトゥデイト、▲ルペールノエルの順でワンツースリーと完璧な予想だったが、三連単ではなく三連複勝負だった。馬券も当たったが、レースとして物凄く見ごたえのあるレースだった。オジュウチョウサンとアップトゥデイトの最後の直線での一騎打ち。私はこの日、中山競馬場の内馬場で中山大障害を観ていて、大障害を各馬飛越した後はモニター越しにレースを観ていたのだが、このレースはスタンドで直線の攻防を直に観た方がより楽しめたと思う。

2018/3/3
チューリップ賞(GIII) 芝 1600m
予想は当たったのに馬券を買っていなかったレース。ホームページに書いた後で気が変わったわけではない。「ラッキーライラックとマウレアの一点勝負!」というところまでは決めていて、直前まで待って馬連と枠連のオッズが高い方で勝負しようと考えていた。しかし、裏で行われていた小倉メインがスタート前のアクシデントで発走が遅れ、小倉メインが終わった頃にはチューリップ賞は締め切られていて馬券を買えなかった(涙)。こういう時に限って予想は的中。もう少し早く馬券を買っていれば…。

2018/4/7
阪神牝馬S(GII) 芝 1600m
血統だけで選んで単勝11番人気のレッドアヴァンセを選んだら、2着に来て馬連が的中した。166倍の万馬券的中である。上手くスローペースとなり「行った行った」で決まった。展開がハマったおかげで高配当にありつけた。なお、レッドアヴァンセは重賞の1つか2つは勝てると思っていたのだが、この後も善戦すれど勝ちきれず重賞未勝利のまま引退した。

2018/4/8
桜花賞(GI) 芝 1600m
1つ上の阪神牝馬Sと同週(翌日)に行われたレースだが、こちらは対称的に手堅い予想だった。ラッキーライラックとアーモンドアイの馬連一点勝負で的中。この時はラッキーライラックのほうが強いと思っていてラッキーライラックを本命にしたのだが、勝ったアーモンドアイはこの後伝説級の活躍を見せたのは周知の通りである。ラッキーライラックも古馬になってからも活躍してGI4勝した強い馬だが、アーモンドアイは桁外れの強さだった。このようなハイレベルの牝馬2頭による馬券抜きでも見応えのあるレースだった。

2018/5/19
平安S(GIII) ダート 1900m
私の出資馬クイーンマンボを本命にしたら見事に的中。馬連の軸にして2着だったのだが、一口馬主としては勝って欲しかった。前年のJBCレディスクラシックに出走していればダントツ1番人気だった筈なのだが直前で挫跖のために回避した。その後休養していたが、先月行われたマリーンカップで2着とようやく復活した。そして今回も2着。復調してきたと思ったが、これが最後の連対だった。

2018/11/25
ジャパンカップ(GI) 芝 2400m
この日は東京競馬場のA指定席で観戦していた。アーモンドアイがそれまでのレコード 2.22.1 を一気に1.5秒短縮する2.20.6という驚異のタイムでレコード勝ち。後から振り返ってみると2着のキセキも生涯最高かもしれないかなりのパフォーマンスを発揮していていたが、それがくすんで見えるぐらいアーモンドアイの強さが際立っていた。直線の長い府中という舞台だったが、前に行った2頭による見応えのあるレースだった。キセキはよく馬券を買っていた馬なのだが、この時は買っておらず、予想は1着3着。買わない時に限って来るとは…。

2018/11/25
京阪杯(GIII) 芝 1200m
1個上のジャパンカップの日に京都最終レースとして行われたレース。コース適性を買って人気薄のナインテイルズを軸にほぼ総流しをしたら岩田(父)の好騎乗もあり2着に来て、1番人気のダノンスマッシュが勝ったものの万馬券となった。指定席で観戦している日に目の前でやってるGIは1着3着だったのに、裏開催の重賞で万馬券を的中するなんて。儲けた金額は変わらなくても逆のほうが嬉しいのだが。

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